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俺の隣は。。。 (36)

※高瀬視点※


週末。

俺は利根川と部屋探しに不動産屋へ一緒に向かった。
どうやら利根川は、あらかじめ決めてたらしく、少し年季の入った不動産屋へ入って行く。

公私の私の部分だけでも一緒に、と言ってきたからだ。
それは、週末になる金曜の夜。
俺は、利根川から正式にプロポーズされた。
ペアリングもプレゼントされた。

思わず泣いちまった。
利根川は、俺が泣き止むのを待って、再度言ってきた。
で、俺は「Yes」と返事した。

その翌日に、一緒に不動産屋へ行ったのだ。
2人してペアリングを右手薬指に嵌めて。

不動産屋の人から、何か言われないかとドキドキしていた。
そして、利根川は部屋を決めた。



しかも、利根川の決めたマンションって…。
この野郎。
俺は嫌だからなっ!
絶対に嫌だっ!!

家賃とか部屋の間取りとかではなく、場所だっ!



そんな俺の気持ちを知ってるくせに、利根川は言ってくる。

 「リビングが広くて眺めも良いよな」
(ああ、広いよな…)

 「寝室は、この一番広い部屋にしようか」
(キングサイズが2台ほど入りそうだな…)

 「それぞれ書斎は必要だな。一人一部屋にするか」
(なら、俺はその部屋にベッドを置く)

 「ドラムは6畳の部屋に置いても良いな」
(ドラム。聴きたい時に聴かせてくれるのかな。楽しみだな)

 「しかし、会社から遠いな…」
(てめぇが決めるからだろっ)

なので、言ってやる。
 「なあ、もっと会社の近くにしないか?」
 「なんで?」
 「普通なら良いけど、早朝の時なんて、何時起きになるんだ?」
 「変わらんだろ?」
 「いや、変わるよ」
 (俺としては時間をずらしたいんだよっ!分かってるくせに…)


そして、時は過ぎ5月のGWの週に、俺達は引っ越してきた。
GW明けの翌日、俺は早めに出ようとした。
すると、利根川は俺に待ったをかけ、窓を開けた。
 「おや、これは桑田常務。これから出勤ですか?」
 「げっ…」
思わず声が出てしまったではないかっ…。
なぜ、声を掛けるんだ?
声を掛けられたあいつも驚いてる。
 「な、なんで…」

利根川はさらりと言っている。
 「先週のGWに5階に引っ越してきて、これから出勤するんですよ」
 「そ、そう、なんですか…」
 「どうぞ、一緒に行きましょう。行先は同じだから、どうぞ」
 「ありがたいが、俺は電車なので」
 「そう?それではお先です」

すると利根川は、わざわざ俺に向かって言ってくる。
 「高瀬君、それでは出して」
 「は、はぃ……」
小さい声になってしまうが、こいつは分かって言ってるんだろうな。



政行は、見慣れた車が遠ざかるのを見送ると、くるっと踵を返した。
 「嘉男さん、嘉男さんっ!」
 「なんだ、まだ行ってなかったのか」
 「嘉男さん、5階に引っ越してきた人って知ってる?」
 「んー…、どっかの重役だと聞いたけど、何だ?」
 「骨皮だよっ」
 「ん?」
 「うちの会社の専務が引っ越してきたんだってっ」
 「それが?」
 「もう…、覚えてるでしょ?骨皮を殴ったでしょっ」
 「ああ、政行に手を出してきた人・・・。って、えぇっ!」

所長のくせに鈍いんだから……。












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引っ越し先は。。。
なんと!
嘉男がオーナーをしているマンション!!
嘉男が骨皮を殴ったのは、こちら⇒嘉男、ブチ切れるww

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