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俺の隣は。。。 (23)

6階に上がり、綺麗に片付けられた社長秘書室を通り抜け、皆は社長室へ向かう。

重役たちが、誰かを一緒に連れて来たのを見て、社長は部屋に入れる事を許可した。
 「皆揃っ…」
息子の顔を見て、一瞬だが言葉が出なかった。
 「その顔…」
 「イイ男になった証拠です」
その言葉を聞き、社長だけでなく重役や社長秘書たちも笑っていた。


桑田専務が先に社長に声を掛けた。
 「実は、社長におりいって話があります」
 「何だ?」

ほら言え、と肩を小突かれ、政行は口を開いた。
皆に挨拶したのと同じ言葉だ。
 「今日から常務として働きます、桑田政行です。
よろしくお願いいたします。」
社長は高瀬に聞いている。
 「高瀬?」
 「先程、5階に行ってみましたら、重役たちは、御子息の部屋作りをしていました」
 「は?」

重役7人に目を向けた社長は、桑田専務に目を止めた。
一礼して、桑田専務は今日の事を伝えた。
続いて、利根川専務は昨日まで自分が指導していた事を。
そして、重役会議を開き満場一致した事をも伝えた。

それらを聞いた社長は息子に目を向けた。
 「お前は、それで良いんだな?」
 「はい」
 「お遊びで出来るものではないぞ」
 「はい、分かってます」


溜息を吐いた社長は、手渡された報告書を見て、少し考え口を開いた。
 「まあ、手際よく振り分けられたものだな…」
瀬戸常務が口を挟む。
 「経理の方が礼を言いに部屋まで来ていたので、話を聞くことが出来ました。
その後、再び会議をして、二度の会議で決めたのです」
 「そうか…」


 「政行」
 「はいっ」
 「こいつ等が一致した、という事は、皆がお前を認めてるという事になる。」
そこで、一旦口を閉じ、息子の様子を見ていた。
少し経ち、もう一度言ってやる。
 「だが、私の一声で、駄目になる事もある」
 「はい」
 「遊び感覚ならやめろ」
 「いえ、やめません」
 「遊び半分で無い、と言い切れるのか?」
 「はい。でないと、リクルート集団に混じって2週間も来ません」
 「リクルート?」
 「まだ大学生だった頃に買っていた普通のリクルートスーツを着てたので、大学生に見られていたと思います」
その言葉で社長は分かった。
 「内定組か…」

高橋常務が口を挟む。
 「社長。総務に確認を取りましたところ、9人の内一人は2週間怪我で休んでいたそうです。
でも、実際には9人居た、との事でした。
怪我で休んでいた人からは最終日に電話連絡があったそうです。
なので写真を見せると”この人です”と教えてくれました」 
 「それが、こいつか…」
 「はい、そうです」
 「まあ、やる気はある。という事か…」
政行は思わず口を挟んでいた。
 「社長、それでは…」
 「まあ、お父ちゃん呼びでなく社長呼びだからな…」

皆が黙ってしまった。
その沈黙が何を意味するのか分からない。






暫らく黙っていた社長は口を開いてきた。
 「高瀬」
 「はい」
 「明日、社内メールで各部長に流せ。
新常務は桑田政行に決まった、と」
 「はい、かしこまりました」


政行は、その言葉に深々とお辞儀をした。
 「あ、ありがとうございます。若輩な未熟者ですが、よろしくお願いいたします。」


その場に居た皆は拍手を送った。












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新常務、誕生の時ですね(*´∇`*)
政行、オメデト(*^ー^*)∠※Pan!!。・:*:・
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