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恐怖の夏…… おまけ

おまけ。。。


 「くっそぉ…、あんのクマヤロー……!」

ユウマは、呆れかえった表情で言ってくる。
 「いやぁ、でもよく頑張ったね。さすがスズメだわ…」
 「ふんっ、誰だと思ってるんだよっ」
 「さすが右腕だけあるねぇ」
この言葉は、心底思っていた言葉だった。

 「じゃ、戻るな。2年間世話になったな。ありがとう。んで、悪かったな」
 「いやいや、良いよ。
それに、うちのが皆元気だし。この調子でパースでも頑張れよ」
 「ああ、サンキューな。皆によろしくっ」
 「そっちこそ、よろしく伝えて」


ふふふっ…。
さあ、コバルト君。
行先はオーストラリアにあるパースだからな。
一緒に、行こうな。

スズメは栗毛で元気一杯なコバルトと銘打った馬に綱を巻き、自分の乗る黒毛の馬に跨った。
 「コバルト、続けよっ」
 「ヒヒヒーンッ」
その元気そうな声を聞き、スズメは黒毛の馬、チャイに鞭を打つ。
 「じゃな、ユウマ。元気でっ」
 「ああ、気を付けろよ」

 「行くぞ、お前等っ!」


まずは、香港だ。
海路を取り、ワンの実家へ、馬を引っ張って行く。
ミスターの、あの驚いた顔。
もう、堪らんかったわ。

そして、大陸の陸路を取りシンガポールへ。
お次はパースだ。

結局、1週間後にはパースへ着いたのだった。


そろそろかな、と思ってたユウマはパースにメールを送った。
メールを開いたカズキは、その文面を見て驚いてる。
 「は?なにこれ?」

しかし、マサは公道で見かけて驚いていた。
真っ先に見て、頭が真っ白になっていた。

ブルルルッ…。
黒毛の馬を見ると、あの頃を思い出す。
そう、フランスに居た頃をだ。

そこで気が付き、クリニックに入って行った。
 「た、大変だー」
その声に、皆が何事、と思い集まってきた。
だが、マサの口から出てきたのは言葉になってなかった。
スズメばかりで、何の事か分からないので、喝を入れてやると、やっと言葉になった。
 「スズメが、ケンタウルスに」

 「何言ってるのか分からない」
それと同時に、元気な声が響いてきた。
 「たっだいまー!」


げ、この声はっ…。
皆が集まり見ると、スズメが2頭の馬を引き連れて戻って来ていた。
マサは言ってくる。
 「ほらな、スズメが、ケンタウルスに」
 「マサ、それ言うとケンタウルスに失礼だぞ」

静かで、良かったのに…。
ああ、また賑やかになったか…。


馬を裏庭まで連れて来て、スズメお得意のお喋りタイムになった。
要約すると、なにやらクマヤローの言葉が引き金になったらしい。
 『日本でカンフーとか八卦掌の腕を磨けば?』

その言葉に触発され、スズメは獣医の資格を取り、馬や牛のみならず犬猫等も扱うエキスパートな医者になったのだった。
本人曰く、「打倒!クマヤロー!!」だそうだ。

なるほど、クマも獣医が必要だからな。
獣医のクリニックを開きたいと言って、エドに連絡を取っていたらしい。
エドの病院に獣医クリニックが出来上がったのは、そういう事だったのか。



が、しかし敵は強し。

獣医の資格を持って、カンフーや八卦掌に磨きを掛けて戻ってきたスズメの拳等は、クマヤローに当たる事はなく、3発目にコテンパンにされてしまっている。
いや、でもタイマンでそれだから、少しは上達したのだろう。
クマヤローの言葉は、これだった。 
 「静かに時を過ごしていたのに…。でもまあ、1cmは上達したみたいだな」

こんのクマヤロー……。



ボスは、元気一杯な栗毛な馬に『Lotti』(ロッティ)と名付けて、博人と世話をしていた。
そして、2人でメルボルンとかシドニー等の反対側に散歩するようになったのでした。



















 

 ~おまけ(終)~


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おまけを付け足して書いてみました。
やはり、クマヤローには叶わないという事ですね。
o(*^▽^*)oあはっ♪

ちなみに『Lotti』とは、ドイツ語で自由な者という意味です。



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