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俺の気持ちはブレない (6)

こういうのは自分でやってみないと、使い方とかは分からないですからね。
そう言いながらでも、簡単に機器の説明をしてくれるアサミコーチ。
そして、ジムに関する事も教えてくれる。

ジムには二部屋あり、機器を置いてるマシンジムと多目的部屋です。
多目的部屋を見ると、ガラス張りになっており、ヨガとエアロビクスのコースで使用しているとの事。
マシンジムでは、一日平均50人ほどですかね、と教えてくれる。
ここのジムスタッフの仕事は、お客様個人の目標に沿って減量とかカロリー計算等をして導いていくのがメインの仕事です。
もちろん、フリーコースで来られてるお客様もいらっしゃいます。
フリーでないお客様には、必ず担当者が目を向けている事。担当者が休んでいても分かる様に個別カルテに記入しているので、その面は大丈夫です。

マサユキは一抹の不安を感じ、聞いていた。
 「あの、俺も、こっちの方もするのですか?」
 「今は館内案内です。貴方には経理の方もしてもらいますので、知ってもらいたいのです」
 「え、経理っ?」
 「はい。水泳だけで決めたのではありません。ここでは私を含め4人のスタッフは一人三役でやっています。あ、居た…。こちらに」


マサユキは驚いてる。
え、経理もするの……、一人二役…。


そんなマサユキをよそに、アサミコーチは一人のスタッフに近付く。
 「ヒカルコーチ、よろしいですか?」
 「あ、はい。アサミコーチ、なんでしょう?」
アサミはマサユキに声を掛ける。
 「紹介しますね。こちらジムスタッフのヒカルコーチ。一般事務と経理を兼任してます。
ヒカルコーチ、こちらは今日からスタッフとして働いてるマサユキコーチです。」
 「ああ、数字に明るい人を入れたって言われた方ですね」
 「そうです」

ヒカルコーチと呼ばれた人は、マサユキに向かって声を掛けてくる。
 「初めまして。宮田輝(みやた ひかる)といいます。マシンジムスタッフと会社の一般事務と経理をしています。宜しくお願いします」
マサユキも返していた。
 「初めまして、桑田政行と申します。こちらこそ、宜しくお願いします」
 「え、ちょっと待って…。桑田政行?もしかして、桑田ってクワの木の田んぼ?」
マサユキが返した言葉はこれだった。
 「サザンオールスターズの桑田さんと同じ桑田です」

ぶははははっ……………。


二人は笑い出した。
 「アサミコーチ?」
 「はははっ……。ごめっ…、ちょっ、待って…」
 「ヒカルコーチも」
 「ごめん、ごめん……。そういう切り返しだなんて……」


二人の男の笑いが止まるまで何分待ったことだろう。
そのうちに笑いは止まり、ヒカルコーチは俺の顔を見てくる。
もしかして、この人は俺の事を知ってるのだろうか…。
そのヒカルコーチは俺を見て言ってくる。
 「アサミ、お前は即日OKしたと言ってたが…」
 「私の勘でね」
 「勘かよ…」
 「何か知ってるのか?」
 「桑田政行。桑田コーポレーションのCEOである桑田耕平の息子だ」
 「はあっ?」
 「……知らなかったみたいだな」

マサユキは聞いていた。
 「あの、あなたは…?」
 「宮田輝。父は宮田敦。君とここの所長の父親と同じ大学と同じ学部に居た」
 「え…、という事は、と」
 「はいはい、そこまでっ」
 「…世間は広いようで狭いですね」
 「そうだな。あ、それなら君も同じ大学か」
 「え、いや違います。俺は」
 「経理をやってくれるのなら、俺は二役になるな」
アサミコーチが割って入る。
 「当分は一緒だ」
 「分かってるよ。よろしくマサユキコーチ」
 「は、はい。こちらこそよろしくお願いします」


 「ヒカル。今日、あいつは?」
 「休みだ」
 「なら、今日は無理だな」
 「ああ、土日はお互い忙しいから月曜でも良いかな?」
 「そうしてくれ」

アサミコーチはマサユキに向かって言ってくる。
 「それでは、月曜日にヒカルコーチと一緒に経理をして下さいね」
 「はい、分かりました」


そして22時半になると閉店になる。
ジムとは違い、水泳エリアでは機器の消毒はしない。
水質検査をして水面にブルーシートを被せると、プールサイドの水捌けをしていく。
風呂やサウナも掃除して、ロッカーの中も忘れ物等の確認をして掃除機を掛ける。
トイレ掃除はアルバイトの人がして帰るので、スタッフは昼間にトイレ掃除をする。
いつもは二人でやってたらしく23時を超えての退社になっていたが、俺が入ったお蔭で23時には退社準備が出来て嬉しい、と言ってくれる。
昨日までは、風呂とサウナ掃除は昼間にしてたらしい。




初日が終わった。
アサミコーチからシフト表を貰ってたので、ベッドに転がって見ていく。
明日と明後日は昼間も指導コースがある。
だが、土日はアルバイトに任せているらしい。
アサミコーチは土曜日を休日に取ってるので、俺は土曜日は昼は2コースとも監視役。
夜は20時のをサブで入る。
日曜日は、昼間はアサミコーチと一緒に受付で、コミュニケーション研修と称しての挨拶掛け。
夜は19時は監視役で20時と21時の2コースはサブ。


無事に一日が終わり、ほっと安心したせいか腹が空く。
寝る前に何か食べると太るけど、そうは言ってられない。
何か無いかな。

冷蔵庫の中には、買い物をしてないせいか入って無い。
でも、白米はあるので握り飯にでもするか。

何か買いに行こうかどうしようかと迷ったが、買いに行くのは明日で良いや。
そういや冷凍物を買って押し込んでるのを思い出し、冷凍炒飯をレンジで温めてる間にコンソメスープを作り、それを夜ご飯にする。
食べ終わると、誰かが階段を下りてくる音がする。


あの野郎、鳴らせよっ。












☆∮。・。・★。・。☆・∮。・★・。
マシンジムも館内案内してもらった政行は、アサミコーチからとんでもない言葉を聞いてしまって、思わず固まってしまった。
いや、一人二役は出来ますよ!(断言w

明日は用事がある為いつもの時間にアップ出来ないので、今夜に一話進めておきますw



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