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【君と一緒に…】第56話 そして、俊平は…

治からの返信を見て、今日からか・・・と、複雑な心境だった。

治のおばさんからの不意打ちをくらってしまい、今日は何もする気力がない。
でも、今日は学校に行かないといけない。
入学式だし、何かしらの辞令もおりるからな。

この顔で教師紹介されてもなぁ・・・
副担、外されて良かったかも。


学校へ行くと教員室へ顔を出し、すぐに校長室へ向かう。
他の教諭達は、「・・・え。その顔、どう…」と言ってくれる。
西田なんて、笑ってるし。

校長室のドアをノックし、入る。
校長がビックリしてるが無視だ。
返事を聞く為に来ただけだから。


コホン。
「雅先生。これを。」

「この場で拝見させてもらっても、よろしいですか?」

「構わんよ。」
その場で開ける。
すると、その中には・・・

ここでの実績表が入ってる。
ということは、俺は無職か。
「お世話になりました。」

「雅先生。誤解して欲しくないので、付け加えさせてもらうが。
あの子の件とは別件でのソレだ。」

「分かっております。
私は道路交通法に違反し、色々な方面に迷惑をかけてしまいました。
この顔も、その一部です。」

「そうなのか?」

「そうです。今朝、寝起きにヤラレました。」

「わははっ! ・・・っと、笑っちゃいかんな。悪かった。」

いえいえ・・・
「校長先生、これを。」

「何かね?」

「教員バッジと教員免許です。」

「なんのつもりだ?」

「剥奪される前に、お返しします。」

「辞令は、あくまでも辞令だ。教職の資格まで取ろうとは思ってないよ。」

・・・・・・。

「時間は掛かったが、県教委とも話した。
その結果だ。
それらは持っておくと良い。
これからの就職とかで役に立つだろう。」

「ありがとうございます。」

達者でいろよ。
校長にしては、珍しく冷静に話が終わった。
ま、小一時間ほどで入学式だからな。
仕方ない、これは県教委に就職してるヤツに渡すか。

既に、私物は持ち帰ってる。
こうなるだろうと、思っていたからだ。

これで、俺はフリーだ。



泣き虫で嘘つきの治、待ってろよ。
俺が、お前の嘘を見抜けないと思ったのか?
一夜限りの恋人なんて、俺は望んでないからな。

俺も、そっちに行く。
お前は恋愛に限らず不器用なところが多々あるから、遠距離なんてイヤだろう。
そんなこと、お見通しだ。
俺も、遠距離なんてイヤだからな。

俺は、お前と一緒に生きる。




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