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Trick or Treat !! 後半(7)

ルンルン気分で気持ち良く目が覚めたジュン。
昨日の余韻に浸る事も無く、今日も元気に過ごそうと意気込んでる。

ジュンが目を覚ますと、普通ならダディとヒロは寝てるが、今朝は違っていた。
二人とも起きてる。
起きてはキッチンで何やらしてるみたいだ。
 「ダディ、ヒロ。モーニンッ」
 「ああ、おはよ」
ヒロは返してくれるが、ダディからは返事が無い。
 「ヒロ、ダディは何してるの?」
すると、ヒロはしー…と人差し指を口に当ててる。

なんだろ?
暫らくすると、ダディの声がしてきた。
 「出来たっ!完成だっ」

嬉しそうな表情で、ダディはその完成品をテーブルの上に置いてくれる。
 「わあっ!凄いねぇ~」
 「一日遅れだけどな…」
 「でも、嬉しいっ」

それは、お化けの顔にした南瓜だった。
その南瓜には目玉をくり抜いては、ギザギザに切り抜かれた口に、鼻の位置にあるトマト。
大中小と3つあり、3つ共に蝋燭が置かれてある。
少しだけ、と言ってはカーテンを閉めては蝋燭に火を灯す。

大きなお化け南瓜には黒いハットを被せては、中ぐらいのお化け南瓜には鬘を被せ、小さいお化け南瓜には何も被せない。

薄暗いダイニングには蝋燭の灯がゆらゆらと揺れてる。


halloween03.jpg


ふふっ。
思わずニマニマしてしまう友明とジュンの父子。

その二人の様子を見ては博人は心中穏やかでは無かった。
やはり、この二人は親子だ。
行動や仕草が似ている。




何かを思い付いたのだろう、博人が言ってくる。
 「そういえば、録画してただろう」
 「ああ、仮装ファッションショーね」
 「そうそれ」
 「僕も観てみたいなー」
 「ああ、良いよ。待ってろ、持ってくるから」
 「それなら、朝食を食べながら観るか。ジュンはジュースで良いよな?」
 「うん♪」
最近は、ヒロのジュースは果物ジュースになっている。
この間までは野菜ジュースで苦味があったのだが、果物ジュースにすると苦味も無く美味しい。
ヒロも野菜ジュースより果物ジュースの方が簡単に出来るので、ハマってるみたいだ。


録画したビデオテープが回される。
最初のうちは、色々な場面が映り声も聞こえてくる。
テロップは流れないが・・・。
お祭り好きな連中が集まり企画したハロウィンパーティ。

ヨウイチは、ラーメン屋の仕込みを終えては、エントリーを済ませては支度をしている。
マサは、ボス命令とドン命令を併せて令を下して来るオーストラリア・ドンに溜息を吐いては、クリニックとGPの敷地内の警備を強化する為スタッフと共に巡回している。
後30分という時に、スタッフから声を掛けられた。
 「ボス、こっちはスタンバイOKです。エントリーされるのでしょう?行ってらっしゃい」
 「エントリーなんて・・・」
 「楽しみにしてますね~」
笑顔でエントリー会場に付いて来られてしまったマサは、エントリーする羽目になってしまった。

タカとカズキは、アメリカに居た時はハロウィンを楽しんでいたので朝から浮き浮きしてる。
ワンとエドも、楽しそうにエントリーしている。
ユタカは、コンピュータ会社のスタッフには休日を与えていた。皆にも楽しんで貰いたいという気持ちがあり、フィルが仮装して来るので任せられる。ノーギャラでも良いとフィルは言ってたからな。
それに大人数でやるよりも、やり手が1人居るだけで良い。まあ、絶対にフィル当人には言わないけどな…。言うと、あいつは調子に乗るから。


各々がエントリーを済ませては、エントリーナンバーのカードを衣装にピンで留めていく子供達や大人達。まだ着替えてない人には、着替えたら留めるようにと言いながら渡していく。
ボスであるトモはエントリーの状況を確認しているのであろう、ビデオに映ってる。
 「ほー…、11時になってないのに結構な人数がエントリーしたんだな」

ファッションショーに必要な事柄は、ジュンヤが一番知ってるので任せていた。
なにしろ、ファッションモデルだったのだから。
ジュンヤはスタッフ4人と共にテキパキと動いてる。
ショーのステージの組み立ては、この日の為に雇ったバイトとパイロットとスペアマンにやらせては、照明やBGM等をしていく。
ジュンヤ達スタッフは子供達にステージ上での歩き方等を教えている。

さあ、あと少しで開催だ。
どうやって知らせるかな…。
何かを閃いたのだろう、ボスは本宅に戻ってるのも映ってる。


パンパカパーン!パンパンパンパーン・・・!

トランペットで音を出しては、開催のアナウンスをする。
 「ハロー!皆さん御機嫌よう。この度は、当クリニック主催のハロウィンパーティにようこそ。
それでは、ファッションショーが始まるまでの1時間、ランチにスナックにとお楽しみください。
ファッションショーのエントリーは11時30分までです。
それでは、ファッションショーが始まる10分前に、もう一度アナウンスしますね」

子供たちの声が聞こえてくる。
 「OK !」





trick_or_Treat_04.jpg





☆∮。・。・★。・。☆・∮。・★・。
ジュンの行動や仕草は、父親である友明そっくり。
博人は、ジュンの言動にやきもき・・・。

さあ、いよいよ次話はハロウィンです!!




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