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先輩、好きだよ・・・ (3)※他人にばれる…※

外に出ると、思いのほか沢山の人が散歩をしてることに気付いた。
散歩をしてる人も居れば、本を読んでる人も、ストレッチしてる人も、ラジオ体操をしてる人も。
俺は、湧き水の出てる所まで行っては、そこに蹲っていた。
噴水の所には、数組のカップルがいちゃついてるからだ。
でも、心置きなく泣ける。

先輩、好きだよ。
振り向かせることは出来なかった。
告白しては振られてしまったけど、先輩の初めてを貰った。
少し苦味のあるモノだったけど、でも、先輩は感じていた。
あの時間は、絶対に忘れない。
ありがとう、先輩。

 「先輩、ごめんね…」
湧き水で顔を洗い、口に含んでは喉を潤す。

ここは、気持ちの良い場所だな。
卒業したら、ここに来ようかな。
腕時計を見ると、7時には、まだ時間がある。
少しだけでも走ろう。


走り帰ると、先輩は部屋には居なかった。
おそらく広間だろう。
その方が良い。
顔を洗い、広間に向かってると声を掛けられた。
 「おはよ。隆久ー、知ってた?」
 「はよ。何をだ?」
 「ここの壁、薄いって事を」
 「それが?」
 「お前、ナツキ先輩に喧嘩ふっかけて、どさくさ紛れに告ってたじゃん」
いっ?
思わず、振り向いていた。
 「だから、壁薄いって言ったんだよ」
 「あー…。それ以上言うな」

自分の顔を、表情を見られたくなくて、顔を背けた。
 「振られたのか」
 「あれは重度のブラコンだ。ナツが心配だよ」
 「ナツはハッピーオーラを振り撒いてるよ」
 「そうだろうな…。部屋は離れてるからな」
 「俺の部屋が中間になんだよ」
 「は?」
 「俺の部屋の右側がナツで、左側がお前なんだよ」
 「へ?そうなの?」
 「そうだよ。片方は告ってるし、もう片方は喘いでるし…。真ん中に挟まれてる俺は、どうしたら良いんだって、思ったよ…」

俺は、思わずonce moreな表情をしてしまった。
 「ナツが、何だって?」
 「だからっ…。ナツはC校の奴とデキてるのっ」
 「はあっ?ナツがっ・・・?」
声デカすぎ、と言われたが、驚いてそれ以上何も言えなくなった。


副部長である秀夫(ひでお)は教えてくれた。
行きのバスでのナツとC校の奴とのやり取り。
2日目と3日目の夜のエッチ。
極めつけは、昨日のスカイダイビングでの事。
タンデムを組んでは先に下り着いていた秀夫は、恋人であるC校の奴といちゃついてたら、ナツの喘ぎ声が近くで聞こえては、そういう関係だと確信したと。

それを聞いて、俺は決心した。
ナツキ先輩、俺は諦めない。
昨夜は最初で最後だと言ったが、前言撤回する。
絶対に、振り向かせてみせる。

そう覚悟を決め、広間に行く。
途中でナツに会って、「俺はナツキ先輩が好きなんだ」と告白すると、ナツは驚いていた。
ナツからは、「応援したいが、こればかりは分からない」と、言われた。
まあ、そうだよな。
こればかりは、ね・・・。






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合宿所の壁が薄かった為、隣の部屋に居る人物に筒抜け・・・。

それを指摘された隆久は、ナツの様子を聞いては、ある覚悟をする。




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