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続・年上攻め×年下攻めカップル(12)※父と、再会…※

数日後。

 「良い匂いがするなあ。何か残ってませんか?」
え、客?…まだ店の名前も決まってないのに、と思いながら応じた。
 「すみません。今日は…」
と言いながら、奥から店の方に出てくると、お父ちゃんが居た。
 「おや、もう閉店?」
 「お父ちゃんっ?!な、なんで…」
 「閉店ですか?」
 「いや、まだ開店もしてない・・」
 「なんで?」
 「店の名前が決まってないから。それに衛生センターからの連絡もまだだし…」
(どうしてフランス語なんだ?)と思いながらも、フランス語で返してしまう俺も俺だ。

 「いつ連絡が来るんだ?」
 「予定では明日。」

すると、ここでやっと日本語に切り替えてくれた。
 「それなら、開店の手伝いが出来るな。」
 「いつまで居るの?」
 「1ヶ月の予定だよ。ホテルは取ってないんだ。良いかな?」

俺は複雑な思いもあったが、即答した。
 「もちろん。」
そして、お母ちゃんの事を聞いた。
 「お母ちゃんはどうしてる?」
 「元気だよ。あの双子も、元気に幼稚園に行ってるよ。」
へー、もうそんな年齢なんだな。
早いねぇ。

すると、お父ちゃんの口調が変わった。
 「勉。…口座を変える時は、何か一言言ってからにするんだな。」
 「………」
 「毎月振り込んでいたのに。ある時期になったら急に振込み不可能に、なったんだよ。
なんでなのかね?しかも、一部分は店舗になってるし…。」
お父ちゃんの顔も見れずに、目を向ける事が出来ない俺は、顔を伏せたまま言った。
 「だって、もう俺の名義に…」

そうしていたら、違う声が聞こえてきた。
 「お。ここだ、ここだ。」
 「あ、居ましたよ。」
2人の男性が来た。
 「井坂君。1人でサッサと行かないでくれないか。」
 「そうですよ。うちの父親なんてどこに行ったのか、連絡取れないし…。」

1人は、どこかで見かけたような…と考えてると、その人は俺に声を掛けてきた。
 「久しぶりだね。元気そうで何より。うちの子は、まだ帰ってきてない…時間だよね。」
え、誰?
お父ちゃんが苦笑しながら教えてくれた。
 「社長だよ。羽鳥社長。」
俺は叫んでいた。
 「あっ…!あ、あの、お久しぶりですっ。その節は…」
何て言えば良いのか困ったけど、その俺の言葉を遮ってくれた社長さん。
にこやかそうに言ってくれるが、目は笑ってない。
 「うん、久しぶりだね。」

フランス支社に用事があってね。
で、この若い穂高君と、もう1人は女性なんだが…。
この9月から、ここに転勤になるから、フラットを借りたいんだ。
今日か明日には会社から連絡が入ると思う。
と、お父ちゃんが言ってるそばから電話が鳴ってる。

その電話は、さっきお父ちゃんが言ってきた内容の話だった。
 「女性1人は3年間。もう1人は男性で5年間。そちらのフラットを借りたい。」
という電話だった。
付け足して言ってくれる。
 「本人が自分で部屋を見たいと言ってるので、行くと思います。よろしくお願いします。」

電話の相手は、丁寧な応対をしてくれる人だった。

社長さんが聞いてくる。
 「フラットの住人で、女性は居る?」
 「はい、2人居ます。日本人と英国人です。2人とも社会人です。」


穂高さんが、俺に声を掛けてきた。
 「部屋を見たいのですが、良いですか?」
なかなか物腰のスマートな人みたいだ。
 「2階に一部屋と、3階に二部屋空いてます。3部屋ともご覧になられますか?」
頷いてくれたので、3部屋に通すことにした。

すると、社長さんが口を開いてきた。
 「私は息子の部屋に行っておくよ。」
 「305号です。鍵をお渡ししますね。」
俺は305号の合鍵を渡すと、穂高さんに部屋を見せる為2階へ上がった。



☆∮。・。・★。・。☆・∮。・★・。
ある日、日本から父がやってきた。
仕事で、一ヶ月間滞在する父親。

その父子の再会の日の話です。

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