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年上攻め×年下攻めカップル(35)※学生編、最終話※

翌年の4月。進級ボードに自分の名前を探しては、明の名前も探す。
あれ、明の名前がないや。
そういや、明の名字って、なんだっけ・・・?
まあ、いいや。


高校3年生ともなると、皆イライラカリカリするものなんだろうか。
外の大学を受験する人は、そうなるのかな。
ここはエスカレーターだから、高等部を卒業したら、そのまま大学部へ入る。
でも、俺は行かない。
高等部を卒業したら、フランスに戻るから。
フルムーンで、フランスに行った時に、お父ちゃんは話をしたみたいだ。

お母ちゃんは、あれから頑張ったみたいで・・・。
現在は、6ヶ月の妊婦さん。
双子だそうな・・・。
本当に、よく頑張ったね。
18歳も年下の弟か妹・・・。

フランスに行くのは来年の8月だから、1年間しか兄できないが、許してね。
そう思ったら、1ヶ月ほど早く生まれた。
2人とも、女の子だった。
2人とも、黒髪に黒目で、体毛も黒色だ。
小っちゃくて、可愛い。

良かったね、虐められなくて済むよ。
俺はフランスに行くから、「お前の兄ちゃんは…」なんて言われることも少ないと思う。

お父ちゃんも喜んでるし、お母ちゃんも嬉しそうだ。



元々フランスで生まれた俺は、国籍はフランス人。
だからフランス語に英米語はお手の物。
だけど、心配なのはドイツ語。
読んだり喋ったりするのは良いのだけど、日本に来てからは書くことをしていなかった。
だから、この1年半は頑張って書く様にしたよ。

いきなり一人暮らしというのは不安だけど…。
でも、そのフラットには従兄弟も居るし、そこの管理人だから大丈夫だろう。
というのは、両親の思い。

でも、俺の思いは違う。
自分の生まれ故郷。
10歳まで、そこで暮らしていた。
それに、婆ちゃんがお父ちゃんの為に残してくれたモノ。
そのモノであるフラットを、お父ちゃんが俺に譲ってくれた。
そして、従兄弟もそうだけど他の従姉妹や親戚達も、俺の事を忘れずにいてくれてる。

なにしろ、従兄弟とは日本に来てからでも交友は続いている。
MACを使ってのチャットで、メールでと。


 「退職金の内の半分は勉に残して…」
と言ってた言葉。
お父ちゃんは再度言ってきたが、俺は半分も要らない。
なにしろ、そのフラットを譲り受けたから。
それに、まだ子供が2人居るんだからね。

それなら、3等分して、そのうちの少しだが・・・。
と言われ、フランス銀行の通帳とカードを渡された。
その通帳には、毎月のように振り込まれていた。
そして、この大きい数字は、フルムーンで行ってた時に振り込んでおいた。
遅かれ早かれ、お前はあっちに戻るだろう。
そう思ったからだ。
と、お父ちゃんに言われた。

ありがたく、頂きます。


お父ちゃん、お母ちゃん、今までありがとう。
そして、18歳年下の妹の双子ちゃん。
俺と一緒に映ってる写真は、引っこ抜いたから大丈夫だよ。
4人家族として、新たな人生を送ってね。

未練は無い。
唯一、気に掛かるのは…。
明のことだ。


そして、俺は出発日を言わずにフランスに戻った。
俺の生まれ故郷へ。
日本の土は、もう踏むことはないだろう。









 『続・年上攻め×年下攻めカップル』≪ in フランス編≫ に続く…。



☆∮。・。・★。・。☆・∮。・★・。
勉視点の話になります。

そして、学生編は、終わります。
でも、まだまだ物語は完結してません。

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