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あなたの体温(ぬくもり)は気持ちいい (54)※最終話です※

少しばかり迷ったが、クリニックの受付に、レイとジョンの様子を見学したいと申し出た。
どうぞ、と快く案内してくれた。
 「そこの階段を上がって、すぐですよ。」と、教えてくれた。


王子の背中が見える。
しかし、あの2人はどこに居るんだ?
王子が私に気が付いたのか、ドアに寄ってきた。
 「なにか用事ですか?」
 「いえ、2人はどうしてるかなと思いまして…。」
すると意外な言葉を返してきた。
 「大丈夫だよ。2人とも予定通り、来週の月曜にはスキルアップするから。安心して。」
ビックリした。
 「見学させて下さい。」
 「いいけど、ジョンにとっては気が散るんではないかな…。」
 「実は…、先ほど外に居たのですが、会話が窓から漏れ聞こえてきては、何をしてるのか気になりまして…。」

王子は、苦笑しながら言ってくれた。
 「何って、プログラムの差し込み方だよ。他の人達には、まだ内緒にしてると言ってたけど…。
ジョンは、今までの実力を見させてもらっては、応用を捻った差し込み方を。
ミスター・コウは、その補佐が出来るようなレベルを、教えてるよ。」

すると、王子の方から聞いてきた。
 「で…、声が漏れて来て、なんだと思ったの?」
 「あ…、いえ、別に。それでは、2人をよろしくお願いします。」


病院に戻ったら、ボスに報告しとくか。
いや、その前に・・・。
せっかく来たんだ、ランチ食べてから病院に戻ろうっと♪
メニューを見ると、テイクアウトできるメニューもある。
買って戻るか、と思い注文して持ち帰った。
出来上がるのを待ってる間、さっきの王子の言葉を考えていた。
それに階段の上り口には、会社の名前が書かれてる看板が立っているのが見える。
王子は、ここでコンピュータ会社を興してるのか。
それで、分かった。
あの漏れ聞こえた会話からエッチな方向に考えていた自分が、浅はかだった。

病院に戻ると、ボスがオフィスに居た。
 「早かったな・・・。」
 「はい。2人とも、王子にレクチャーを受けてました。」
 「王子?」
 「イタリア王子。」
 「ああ、ユタカね。」
 「なにやら、2人揃ってコンピュータのプログラムの差し込み方を学んでいる様子でしたよ。
ジョンは、応用を捻った遣り方を。レイはその補佐が出来るレベルだそうです。」

 「せっかくの休みなのに、マジメな2人だねぇ・・・」と、ボスは返してくれる。
 「そうですね。スキルアップの為の勉強だったら、そう書けばいいのに…。」
すると、ボスは言い切った。
 「いや、ジョンの事だ。そう言うのが恥ずかしいのでは?」
アランは、即答した。
 「ああ、それはありますね。
王子も言われてましたけど、『他の人達には、まだ内緒にしてる』と、言ってたって。」


そして、ランチタイム。
ほくほく顔して、アランは食べていた。
 「うん。美味いっ!さいこー!ボスのも、ありますからね。」
久しぶりに目にする郷土料理は、どれも美味しそうだ。
だが、それらが並んでるテーブルを見ては、ボスは思わずウィルに聞いていた。
 「ウィル…。」
 「なんですか?」
 「Quanto Costa ? 」(クォント コスタ?)
 「I don't know !! 」
 「え?」
 「だってレイの名前を出したから。」
なにしろ、私を振り回してくれたのだから、これぐらい安いもんですよ。


そう、ウィルは・・・。
あそこの喫茶で、テイクアウトメニューを見ては…。
イタリア料理のコースと、ピッツア2枚とデザート3種類2つずつをテイクアウトしたのだ。
オーナーのレイの名前を出して…。
でも1人では食べきれないので、ボスルームでボスと2人で食べてたのでした。
デザートは、オフィスの皆に配ったからね。





ボスはイタリア人の為、思わず国の言葉が口から出てしまったのでしょうね。
それほど驚いたという事ですね。
そのイタリア語に対して、ウィルは英語で返してしまう。
 「Quant Costa ?」 は、日本語では「いくらしたんだ?」という意味です。



※※ あさみからの、一言コメント※※
ジョン&レイの話しも、今回で終わりです。
結局、この2人はコンピュータで格闘していたのですね。
まったくジョンってば…、誤解を受ける事を言ってくれるのだから(^^ゞ
なんて、思われた方いらっしゃいませんか?
(〃'∇'〃)ゝエヘヘ

次回からは、総集編みたいな物語となりますが、それでも色々とあります。
お楽しみに~v(*'-^*)bぶいっ♪

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