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貴方への想い、それは禁忌 (28)

マルクは不機嫌な表情をしている。
フィルに言おうとして、声を掛ける。
 「フィル。」
フィルは。即答してきた。
 「嫌です。」
仕方ないので、今度はウィルに…。
 「ウィル…。」
ウィルも、即答だった。
 「既に卒業してます。」
そして、ジョンに…。
 「ジョン…。」
ジョンも、即答だった。
 「彼には、反省というものが必要だと思います。」
3人の、その言葉を聞きマルクは溜息を吐いた。
 「はあ・・・。揃いも揃って、3人とも否定の言葉か…。」
だが、ニュースに側付きが一面に出るのは避けたい。

くるりと振り向いたマルクは、エドに声を掛けた。
 「ところで、エド。ヒロトの居場所を知らないか?」
エドはヒステリックになってる。
 「今は、そんな気分じゃないっ!」
アランが、あの『ブラッディ』だったなんて・・・。
アランが殺人魔に、なってたなんて・・・。
なにより、まだ卒業してなかったなんて・・・。
アラン…、アラン…。

パンッ!

乾いた音が聞こえる。
マルクが、エドの頬を叩いた音だ。
 「エドワード!そんなに取り乱してどうする?言っておくが、お前は、まだエントリーから外れてないんだからな。しかも側付きにうつつを抜かして骨抜きにされおって・・・。
パトリッシュの名折れだ。恥を知れっ!!」
エドワードは、マルクに向かって今までの鬱憤を晴らした。
 「それを言うのなら、自分が再婚すれば済む話だろう!なにがエントリーだっ。とっとと再婚しろよ。・・・あぁ、そうか。こんな年寄を相手にしてくれる令嬢は1人も、おらんよな。」

マルクは、血管を浮立たせるほど、エドワードの言葉に怒ってる。
 「エドワードッ!」


やれやれ…、ウィルは、その2人を見ては呟く。
 「あの2人は、昔は仲良かったのにね…。」
同様にフィルも呟く。
 「ったく、ほんとだな。あの2人は犬猿の仲だよな。」
でも、ジョンは違ってた。
 「仲が良いほどケンカするって言うでしょ。それだよ。」

ジョンの言葉が聞こえたのか、マルクとエドワードは2人して言葉を重ねた。
 「「 ジョンッ!誰が、誰と仲が良いって?私は、こいつが嫌いなんだっ!」」

肩をすくめて、ジョンは言ってのける。
 「ほらね。」
 「ほんと、仲が良いな…。」と、フィルが。
 「さすが従兄弟。息がピッタリ合ってる…。」と、ウィルが言ってくる。
すると、マルクが切り札を持ち出してきた。
 「ウィルッ、ジョンッ!お前等の卒業を取り消してやるっ!」

そう言われたウィルとジョンは、2人して返していた。
ウィルは、 
 「私が何年前に卒業したか、覚えていらっしゃいますか?」と。
ジョンは、
 「私の愚痴を、またお聞きになりたいですか?」と。
それを聞いたマルクは、グッ…と詰まってしまった。

ウィルが、ジョンの言葉に反応した。
 「愚痴?ジョン、お前…マルク様に愚痴ったのか?」
 「うん。最後だと思って…。言いたいのを、ずっと我慢してたんだ。それを爆発させた。」
フィルが聞いてくる。
 「なんて言ったんだ?」
ジョンは、逃げながら言った。
 「それは教えない。ごめん、帰るねっ。…レイ、帰りましょう。」

ウィルは、飲んだくれのアーノルドに近寄ると、水を掛けた。
 「アーノルド、私達も帰りますよ。レイ達も帰るみたいだし…。ほら、起きて。」

フィルは、仲の良かった2人が、自分からずっと遠くに行ってしまった様に感じてしまった。
 「ふーん…。ジョンは室長と、ウィルはイタリア軍人のアーノルドね。」
すかさずウィルが口を挟んできた。
 「フィル、君はまだみたいだね。片思いの相手もいないなんて、寂しいねぇー。」
 「うっさい!とっとと帰れっ!」
片思いの相手ぐらい、いるわっ・・・。



※※ あさみからの、一言コメント※※
マルクは、どうしてもニュースに『御』の側付きが出るのを嫌ってる。
その為に、3人に声を掛けたのだけど・・・。
ものの見事に空振りになってしまった。
だけど、或る手を回していたのですね。
さすが、ドイツのジュニア・・・。

そして、ウィルとジョンは恋人と帰路の途に就く。
ウィルに対しての、フィルの言った言葉。
気になるぅ~(*≧m≦*)ププッ

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