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あなたの体温(ぬくもり)は気持ちいい (4)

どうして、こうなった?

私は、トモが好きなんだ。
今まで生きていて、色眼鏡で私を見ることなく、まっすぐに私の目を見てきたのは…。
唯一、トモだけだ。

従兄弟関係は薄かったけど、特にヒロとは仲が良かった。
悪さをすれば叱ってくれたり、勉強を教えてくれたり、バイオリンを聴かせてくれたりしてた。

トモが欲しい。
トモを自分のものにしたい。
そういう思いで、あの時トモを抱いたんだ。
媚薬を使ってまでしてもだ。

なのに、トモはヒロとキスをしてた。

キスだけでは恋人とは言えない。
ヒロは怖い時もあるから、脅されてのキスだと思ってた。
今でも、そう思ってる。

どこにも行かせたくない。
手元に置いておきたい。

だから、父から「トモを構成員に…。」という話を持ちかけられた時は嬉しかったのだ。
でも、トモは断った。
 「興味はない!」と。

父は、そんなトモに益々興味を持ったみたいだったが。


そして、エドからのオファーをも断った。
オーストラリアだなんて冗談じゃない!
私の手が届かないっ…。

そう思ったから断ったんだ。
トモは、少し考えると言っていたが…。

エドとトモの接点が知りたい。
断ったはずなのに、どうしてトモはエドの所に居るんだ?


せめて、自分に保障が付くまで残り4年少し。
マフィアのドンにはなれなくても良い。
一族から見放されることは、絶対に嫌だ。
エントリーから外されても構わない。
せめて、保障が付くまで。
そして、財産が貰えるまで。

そう決心すると、ドアが開いた。
 「ノックぐらいしろ!」
すると、
 「フィルが消えた!」

え?

振り向くと、ジョンの顔が血走っていた。
 「ドンは知ってるのかどうか分からないけど、フィルと連絡が付かない。
他の奴らに聞くと、誰も知らないと言ってる…。」

フィルは、父の一番のお気に入りだ。
だから、第一秘書としてそばに置いている。

私は思ったことを口に出していた。
 「では、誰が秘書になったんだ?」
ジョンは、即答だった。
 「秘書は世界各地に散らばってる。
シンガポールでは、フィルを含めて秘書は6人だ。」

私には、初耳だった。

ジョンは続けてくれる。
 「秘書の仕事は、残り5人で十分に出来る。だが、一番の問題はコンピュータだ。
フィルがいないと、誰も、何も出来ない。」
思わず口から出ていた。
 「フィルの代わりはいない?」
 「そうだ。」
と、ジョンは即答してくれる。
 「私の代わりは、探せばいるのに?」

片眉を吊り上げて、ジョンは私を詰った。
 「なるほど。
そういう事を言うのなら、もうあんたには何も言わない。
私は勝手にさせてもらう。」


バタンッ!!

大きな音でドアが閉まり、ジョンは出て行った。


この時、私は気が付いていなかった。
ジョンを止めもしなかった事に。
一番の味方を、自ら手放した事に。



※※ あさみからの、一言コメント ※※
アンソニーは、8年前の銃撃戦の時、屋上でトモと博人が抱き合いキスをしていたのを見ていたのでした。
そう、ジョンもね。

アンソニーに、フィルが居なくなったと告げたジョンは、アンソニーの投げやりな言葉に激怒しながらでも、我慢していた。
が、ある言葉を聞き・・・
放棄してしまった。
守り役を…。

ついに、ジョンが切れた!
2人とも、言葉足らずです・・・。
なので、伝わるものも伝わらないわよねー

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