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お前の帰る場所は俺の所だよ (5) 

ふ・ふ・ふん♪

 「さあ、あのキレッキレ野郎と勝たないとね」

そう意気込んでいたら声が掛かる。
 「千鶴?」
 「え?」

私の名前を知ってる人は……と思い振り返ると懐かしい顔があった。
 「あ……、よ、よ、し……」

思わず抱きついていた。
 「由君っ」
 「うわっ」

思わずよろけそうになるが踏ん張っていた。
 「相変わらずの童顔ね」
 「あのね……」

抱きしめていた。
 「元気そうで良かった」
 「このまま連れて帰ろっかなぁ」
 「治のことで来たんだよね」
 「そう、それよっ」
 「治は俊平君に甘えきっているからなあ」
 「そうなのよね。まあ、私も俊ちゃんと一緒ならと思ったから許したのだけどね」
 「こっちへおいで」
 「どこ行くの?」

いいからと言われ腕を引っ張られ、ある室へ連れて行かれた。
 「うわぁ……、豪華……」
 「副学長室だよ。一日のうちの半分近くを、ここで過ごしているんだ」
 「それじゃ、あのキレッキレ野郎は」
 「大丈夫だよ。医学部の方が忙しくて、最近は学生相手に教鞭執ってる」
 「できるの?」

千鶴の表情と口調に笑っていた。
 「大丈夫だよ。あいつはここの医学部卒業して医者の資格を取った現役ドクターだからね」
 「そうかあ。だからキレ野郎なのね」

 「こっちおいで。今でも紅茶好き? 淹れてあげる」
 「わぁ、嬉しい」


千鶴に手土産だと言われシュークリームを渡されたので、一緒にブランチしていた。







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