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自分の道は自分で決める! (72) 

 翌日、ジュンの送迎のために裏口に向かう。が、思い出した。
 そうだ、スズメのとこだ。
 スズメの中華店の裏口のインターホンを押して声を掛ける。
  「モーニン、チャーチの時間だよ」
 
 ジュンの元気のいい返事が聞こえてくる。
  「はーい。行ってきます」
  「行ってらっしゃい」
 
 裏口を出たジュンはキョロキョロしているので声を掛けてやる。
  「ほら、行くぞ」
  「不審者っ!」
 
 その声の大きさに驚いた。
 さすがボスの子ども。
 だが、直ぐに気が付いたみたいだ。
  「え、その声ってマサ?」
  「チャーチ行くぞ」
 
 
 案の定、すぐ近くでスズメの声が聞こえてきた。
  「なに、不審者だと。どこだっ」
 
 やばい、スズメが出てくる。
 こいつだけには見られたくないのでジュンとジンの二人を抱えると走った。
 
 
 いつもなら歩いて15分掛かる道のりを一人で走ったせいか10分も掛からず着いた。
  「マサ、その顔どうしたの?」
  「んー……。ジンにも言ったが内緒な」
  「火傷したの?」
  「違うよ。1ヶ月位で消えるよ」
  「喧嘩したの?」
  「違うよ」
 
 
 するとチャーチの中から声が聞こえてきた。
  「あらまあ、誰かと思えば。雪焼けでなく日焼けされた所に行かれたのですね」
  「あ、あはは」
  「放っとくとシミになりますよ」
  「シミにですか?」
  「身体ならクリームとか売っているけど、顔は時間掛かりますよ」
  「どれ位掛かりますか?」
  「今は冬だから1ヶ月位ですかね。GPに行って処方されてみては如何?」
  「ありがとうございます。そうしてみます」
 
 GPに行くと、ワンは一言だった。
  「サロンにでも行けば?」
  「サロンって、エステか」
  「元々、色白な方だから健康色になるまでサロン通いするとか」
  「んー……」
  「まあ、時間も金も掛かるけどな」
  「あのさ、背中もなんだ」
 
 
 そう言って服を脱ぎ背を向ける。
 途端に溜息が聞こえてきた。
  「ワン?」
  「どこに行ったんだ?」
  「赤道近くに」
  「まったく無防備な」
  「で、どうすればいい?」
  「医療に求めるな。サロンに通え」
  「クランケを見捨てる気か」
  「なら美容外科に行け」
  「美容って、女性だろ」
  「男だって行くぞ。それが嫌ならエステ、サロンだな」
 
 ワンに見捨てられてしまった。
 
 
 

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さあ、これからは最終話まで突き進みますよ~
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