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自分の道は自分で決める! (62) 

 ジュンからの魔除けをペンダントよろしく首に掛けていた。1週間ほど経った頃だろうか、冬とは言え、その日はそんなにも寒くなかった。だから中庭で5匹の相手をしつつ意思疎通を図ろうとしていた。
 いつの間にか5匹の耳がピンと立ち、ある一点を見つめている。
 何かが起こりそうな予感がする。
 
 姿を現したのは1匹の黒い犬。
 5匹は唸っているが、その犬はお構いなしに向かってくる。
  「まさか、2号……?」
 
 2号は尻尾を振っている。
  「あは。2号、お前か。ショーンも帰ってきたんだな」
 
 頭と身体を撫でてやる。
  「お帰り。昨日、あそこを掃除したばかりだから綺麗になってるぞ」
 
 あれから週に1回だが、掃除をしに行っている。
 天気のいい日は窓を開けて風通しをよくしてゆっくりと過ごし、翌日は、そこから仕事に向かっている。
 
 そうか、5匹は匂いで2号のことが分かるんだな。
 2号は私の上着を咥えると、来た道を戻ろうとする。
  「ちょっと待って」
  
 このままの態勢では歩きにくいみたいだ。
  「分かった、分かった。上着を持ってくるから待ってろ」
 
 
 社内に入り防弾服を身につけ、その上から防弾コートを羽織る。
  「ランチに行ってくる」
  「行ってらっしゃい」
  「ごゆっくり」
 
 外に出ると2号が待っていた。
  「行こうか」
 
 
 信号待ちのため2号と並び立つ。
 待っている間、なにかが突き刺さった感がした。
 これは、何。
 
 2号の声なのか、泣き声を初めて聞いた。
 クゥーン……。
 
 ごめん。
 何か眠くなってきたんだ。
 
 しかも、どこかを打ったみたいだ。
 痛みがくる。
 
  「ボスッ」
  「GPに連れていくぞ」
  
 
 
 


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