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自分の道は自分で決める! (46) 

 先にエリオン副総監が声を掛ける。
  「ショーン、こんな所でなにしているんだ」
  「これはこれは、お二人揃って」
 
 次はブリット副総監だ。
  「挨拶は要らん。なんのつもりだ」
  「別れを告げに来ただけだ」
 
 そう言うと、素早く歩き出したショーンの後ろ姿に声を掛けていた。
  「ショーン、話がある」
  「仕事なんだ」
  「ショーン、お願いだから」
  
 ショーンは私のほうに向き腕を広げて言ってくる。
  「一緒に来るか?」
  「明日は葬式だ」
  「休もうという気は」
  「ない」
  「犬だな」
 
 その言葉にムカついた。
  「待てよっ」
  
 
 ショーンの歩幅が大きいので背中に向かって叫んでやる。
  「総監は……。マイクは、あんたが好きなんだよっ」
 
 それでも立ち止まらないショーンに嬉しさと寂しさを感じる複雑な心境を持っている自分がいた。
  「愛してるんだよっ。ショーンは、どうなんだっ」
 
 
 すると立ち止まり振り向いてくれたので再度、言う。
  「総監は、ショーンのことを愛しているんだ。ショーンは」
  「この俺に、そういった感情はない」
  「なっ」
  「必要ない。俺がセックスするのは気に入った奴だけだ」
  「総監は」
  「ナマでヤルのは一人だけだ。他は指だけで十分だ」
 
 ナマでヤルのは一人だけ。
 それは私のことか。
  「来るか?」
  「ここまで来て」
  「どうして?」
  「ショーンの歩幅が大きくて走らないと追いつけない」
  「それ言うなら、走っても追いつけないだろ。仕方のない奴だな」
 
 だって私のほうが背が低いのだから。
 そう思っているとショーンは近づいてくる。
 腰が浮く。
 と、同時に手錠を嵌めてやる。
  「マサ……」
  「ショーン、時と場所を考えようね」
 
 そう言うと大声を出してやる。
  「警視総監殺しの重要参考人として連れて行く。ショーン・コナー、確保っ」
 
 
 2人の副総監も叫んだ。
  「偉いっ」
  「でかしたっ」
 
  「おや、それは困るな。これから仕事に向かうのだが」
  「全員に話を聞いて回ってるんだ。ショーンが一番最後だよ」
  「じゃあ、このまま仕事に連れて行く」
  「明日は葬式」
  「間に合えばいいだろ」
 
 その声に2人の副総監は声を掛ける。
  「いや、ショーンはこのまま独房だ」
  「マサは付けてやる。大人しく来るんだな」
  「俺は殺してないぞ」
 
 私は断言してやる。
  「ショーン、私は重要参考人と言ったんだよ」
  「どう言う意味だ」
  「総監は自殺だ。セキュリティビデオもチェックしたし裏も取ってある。そのビデオにショーンも映っていた」
  「なるほど。迂闊だったな」
 
 その言葉に鼻で笑ってやる。
  「計算通りだろ。私を拉致ってどこに連れて行く気だ。独房が嫌なら、ここの懺悔室でもいいぞ」
  「懺悔室、ねえ……」
  「話しがしたいだけなんだ」
  「10分以内で済むのなら」
  「ありがとう」
 
 
 
 


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