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自分の道は自分で決める! (42) 

 着いた先はモンマルトルのマンション。
 警視総監の住んでいるマンションだ。
 その一室のドアを叩いている。
  「なんだ。騒がしいな」
 
 ガチャとドアを開けたのは2人居る副総監の内の1人だった。
  「お。モールとマサか。どうした」
  「あなたB型だったよな」
  「それが?」
 
 その返事に気が付いた。
  「まさか……。副総監は、夕べ、総監とセックスされたのですか?」
  「な、なんだあ……」
 
  「重要参考人として話しを聞きたい」
  「おいおい。まるで俺がマイクを殺したとでも言うつもりか」
  「いつからセックスするようになった?」
  「黙秘権」
 
 ボスの前にでてやる。
  「副総監の夢はなんですか?」
  「こら、2人揃って俺を容疑者にしたいのか」
  「したくないから聞いているのです」
  「マサ、俺は」
  「私は、この7年間ずっと総監と仕事をしてきた。真実を知りたいんです」
 
 副総監は黙ったので、ポケットに入れたDNA鑑定書を取り出し読み上げる。
  「綺麗に体内を清掃した形跡がある。その後にB型男がヤッた。
  最初はゴムだったのだろう。ゴムでないと、あんな痕はつかない。
  そいつが誰なのかは分からないが、指紋が本人とB型男の2人しか取れないので、慎重な奴の3人が登場人物だ。
  おそらく、最初に慎重な奴。その後にB型男にセックスされた。
  総監は最初の奴とセックスして、そのまま寝てしまった。だから幸せな表情だった。
  この1月、フランスは冬だ。
  セックス後は身体は温まるが汗をかいたまま寝ると冷えてしまう。
  だけど、そのまま寝てしまった総監を相手にB型男は自分のを放った。
  汗は川が消してくれたが、中に放たれたモノは流れないし消せない。
  身体が冷え寒さで孔は縮こまり、冷たい水での凍死。
  B型男の存在と性格を知っていた慎重な奴の計算された死だ。
  だけど、そいつの証拠がない」
 
  「いったい、なにを」
  「副総監。総監のセックス相手を知ってますね?」
  「2人」
  「その2人の血液型を御存知ですか?」
  「知らんなあ」
  「名前は?」
  「黙秘権」
  「国籍は?」
  「知らん」
  「背の高さは?」
  「2人とも高い」
  「銃の腕前は?」
  「2人とも最高」
  「総監の好みのタイプって、どんなものですか?」
  「んー……。あいつがふんわり系だから、引っ張ってくれそうな奴かな」
  「2人とも、そんなタイプですか?」
  「1人はそれ。もう1人は違うな」
  「ハンサムですか?」
  「ぶははっ。2人ともハンサムだぞ」
  「そうですか。分かりました。ありがとうございました」
  「もういいのか?」
  「はい、もういいです。ボス、帰りましょう」
 
 失礼しましたと言ってマンションから出る。
  「マサ」
  「推測だけで、あの人を捕まえることはできない」
  「誰だ?」
  「総監のセックスフレンドの交友関係を調べてください。そして、このマンションだけでなく、持っているフラット及び隠れ家などの室内、デスク、及び書棚などを調べる許可をください」
 
 
 この副総監は相手を知っている。
 私が警視総監の息子だと分かったのは日本から世界に向けての号外に顔写真が載ったからだ。
 それ以前のことは知らない。
 あの3人をコントロールしていたんだ。
 それに比べると副総監は容易く表情が読み取れる。
 
 あの大学の、全学部の中でのトップ10位の人間を甘く見るなよ。
 シンだって、そのトップ20以内の人間だ。
 医学部をナメるな。
 
 
 
 

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マサは、どうでる?

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