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自分の道は自分で決める! (41) 再会

 名前を呼ばれたので振り返ってきたのだろう。そいつに声を掛けてやる。
  「まさかとは思うが、スズメ2号か」
  「あっちゃぁ、早々とバレちゃうし……」
  「私のこと、誰にも言うなよ」
  「私を誰だと思ってる。ほら、さっさと行けよ」
  「場所は?」
  「そこからかよ……」
  「戻ってきたばかりなんだ」
  「はいはい。こっちだ」
 
 シンの先導で、総監の居る場所まで案内してもらう。
  「で、日本からか」
  「いや、オーストラリア」
  「なぜ、そんな遠く」
  「そこにボスが居る」
  「ほー……。今度はオーストラリアに皆が集まるのか」
  「皆じゃないが、半分くらいだな」
  「今頃は夏だから避暑にいいだろうなあ」
 
 
 着いた先はオペ室。
  「ここだ」
  「なぜオペ室」
  「解剖するべきかどうか迷って、ここならどっちでも可能だからな」
 
 たしかにと頷くと中に入っていく。
 皆の話を纏め、触診する。
 シンは声を掛けてくる。
  「デカなのにオペできるのか?」
  「監察医だ」
  「アシストって言ってるけど」
  「言いたい奴には言わせとく」
 
 
 ある部分に指を入れる。
  「なっ! おい、どこに手を」
 
 中からは、あるモノが流れ出てきた。
  「この中は誰も触れてないみたいだな」
  「うわぁ……。フランスの警視総監はホモなのか。しかも受けとはねえ」
 
 
  「シン、頼みがある」
  「はいはい。言われんでも、その顔を見れば分かるよ。DNAだろ」
  「ああ、できるだけ詳しく」
  「まあ、6年間やってたからなあ。しっかし、総監は受けかあ。ハンサムほどではないが、サメには対象外だな」
  「サメはハンサムで文武両道な奴がタイプだから、そう居ないだろう」
 
 他に5人ほどいたので、頼みやすそうな人に声を掛ける。驚いていたが、やってくれた。
 ショーンのかすが完全に流れていないことを祈っていた。
  「んっ」
  「取れました」
  「メルシィ」
  「あ、あの」
 
 チップを渡す。
  「他に手伝えることがありますか?」
  「これのDNAを調べたいんだ。できる?」
  「はい、できます」
 学生時代はDNAを先攻していたらしく喜々としてやってくれる。
 
 
  「でたぞ」
 
 そう言うと、シンは説明してくれる。
 しかも、そいつはB型男性。
 ショーンはO型なので別人だ。
 ショーンでないので安心した。
 
 そのとき、バンッとドアが開くと同時にボスの声が聞こえてきた。
  「マサ、検察リーダーから話を聞いたが」
  「丁度いい。総監の体内からB型男性のDNAを摂取した」
  「は?」
  「彼らが手伝ってくれたんだ。ボス、B型男性を探しましょう」
 
 オペ室の彼らに向かって礼を口にする。
  「協力していただきありがとう。お疲れ様でした」
 
 
 シンのDNA説明文章は昔と変わらない。
 髪の毛からでもできるが、精子が一番適している。それを元にイラストを描けるのだが、誰かに似ているような気がする。
  「ボス、これ見てください」
  「なんだ?」
  「この絵って、誰かに似ている気がするのですが」
 
 どれどれと言ってボスはイラスト画を見ている。
 しばらくするとボスは走り出した。
  「ボス、どこに」
  「モンマルトルだ」
  「え?」
 
 
 
 

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同期との再会でしたね。
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