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自分の道は自分で決める! (37) 

 気が付くとベッドで寝ていた。
 隣には寝息を立てているショーンがいる。
 
 なんか、初めて会った時のことを思い出させる感じだ。
 違うのは、ショーンを求めている自分がいるということだけ。
 あの頃は、自白剤を使われ鞭も振るわれていた。
 
 予想していたとおり、その日は一日中、ショーンを感じていた。
 食事なんて、部屋に持ってきてもらっていた。
 ショーンに食べさせてもらい、またエッチする。
 
 その繰り返しだった。
 本当に、7年間の空白を埋めるように抱かれたものだ。
 
 自分の部屋に戻らず、ショーンの部屋で過ごした三日後。
 やっと身体が動いたのでクリニックに行き、知り合いの姉に会ったことを話す。
 途端に皆が笑い出す。
  「ボス、ユタカ。カズキも。ワンまで笑うなっ」
 
 ボスが言ってくる。
  「それ、女性に失礼だよ」
  「なぜ?」
 
 次はユタカだ。
  「女性に年齢を聞くのは野暮の骨頂。国に関係なく、女性は若くありたいと願っているからな」
  「なら、どう言えば良かったんだ?」
  「自分で考えろ」
 
 カズキなんて、こうだ。
  「マサって真面目なんだから。女性との付き合いなんてなかったの?」
  「私は刑事だ」
  「その一言か」
 
 ワンまで言ってくる。
  「私でさえも年齢は聞かないぞ。聞いたら最後。ビンタが複数飛んでくる」
  「うわ、痛そう」
  「経験してみろ」
  「いや、結構です」
 
 その日は、一日中クリニックに居た。
 その夜、予想外の出来事が起きた。
 
 巷を騒がしている”ブラッディ”の正体が近くに居ることを知った。
 休みを取って来たのだけど、仕事になりそうな予感がする。
 本部に連絡を入れたら、パースにシドニーからの援軍を呼び機動隊を3個配置につけるよう指示がきた。
 しかも、カズキはその気満々の拳法着に着替えているし。
 
 仲間が1人、2人と日本からやって来る。
 もしかして捕り物になるのか。
 
 イヤホンでユタカの口上を聞いていたのだけど、これは駄目だ。
 まだ自分がしたほうがいい。だけど、時間がないので、このまま待つ。
 すると仲間の内の1人が私の警棒を2本とも取り、まっしぐらに敵に進んでいく。
 しかも、こう叫んでいる。
  「宙陽、秘舞、二刀輪!」
 
 秘舞のほうか、遠くに居て正解だ。
 
 終わったみたいだ。
  「8分49秒。こんなものだろう。久しぶりだったからな……」
 そう呟き、周りに声を掛けた。
  「撤収するぞ! 8年前のシンガポール銃撃戦の黒幕、及び実行犯。逮捕だ!」
 
 敵を囲むように、警官や自衛隊が囲む。その時、声が聞こえた。
  「待ってくれ!!」
 
 数分だけ話しをする時間をやる。
 その間に、逮捕してからの指示を与える。
 時間になったので一言だけ言ってやる。
  「タイムリミットだ」
 
 
 身柄はインターポールのオーストラリア支局に引き渡された。
 だが、その後どうなったのかは知らなかった。
 
 
 
 

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『俺様ボス~』シリーズの、「貴方への思い、それは禁忌」とリンクしております。


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