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自分の道は自分で決める! (35) 女性との会話

 ロビーのオープンカフェの一席に座り、今後のことを考えていた。
 クリニックに顔を出した時、ボスに話しを持ちかけると「自分がしたいことをすればいい」と言ってくれた。
 したいことか。
 考えるまでもなく口にでていた。
  「ゆっくりしたい」
 
 ボスは笑っていたが、本当に忙しいんだ。
 あの総監は名指しで人をこき使ってくれる。
  「ゆっくりして頭の中を空っぽにする。それから考えればいいよ」
  「そうする」
 
 
 まあ、昔から危機感薄いからなあ。
  「うん、警護したいな」
 
 
 ふいに声が掛かる。
  「隣、座るぞ」
 
 この声はショーン。
 振り返ることなく横に飲み物を滑らし渡す。
  「はい。どうぞ」
  「なにを飲んでいるんだ?」
  「ジンのサイダー割り」
  「美味いか?」
  「うん。これは、ショーンの」
  
 サンキュと言ってプルタブを捻り喉に押し込んでいるショーンの喉仏が上下に動く。
  「意外と美味いな」
  「でしょ」
 
 女性の声が聞こえてきた。
  「ちょっと、私を無視する気? ねえ、ショーン」
  「こっちが先約なので」
 
 たしかに予約済みだ。
 
 
  「さて、行くか」
  「でも、あの人は」
  「気にしなくていい」
 
 気になるのだけどと思っていると、その女性から声を掛けられる。
  「ねえ、君。ショーンの友だち?」
  「え?」
 
 目の前に立ちはだかる女性は、どことなくショーンに似ている。
  「お前には関係ない」
 
 ショーンは邪険にあしらっているが、その女性は少しも怯まない。
  「ねえ。君の名前はなんて言うの?」
  「しつこいぞ」
  「あんたには言ってない。ねえ、君」
  「それ以上つきまとうと消すぞ」
  「まったく煩い奴になったわね。お姉ちゃんは悲しい」
 
 その言葉に反応してしまった。
  「え……、ショーンの、お姉さん?」
  「で、君は?」
  
 ショーンが割り込んでくる。
  「煩い。そんなだからもらい手がいないんだ」
  「そういう自分はなによ」
  「男は40歳を過ぎたほうがハクがつくんだ」
  「意地悪になって」
  「お喋りな奴は嫌われるぞ。もう一度言う。こいつに近づくな」
 
 だけど気になって聞いていた。
  「あの、いいですか?」
  「なあに?」
  「何歳ですか?」
 
 すると、目の前の女性は固まり、ショーンは笑いだした。
  「なんで笑うかな」
  「お喋りを黙らせる方法に、そういうのが効くんだなと思うと笑いがでてきた。はははっ」
  「ショーンは何歳だよ」
  「41。来月の2月で42だ」
  「じゃ、彼女は、それ以上……」
  「45だ」
  「見えない」
  「若作りしているからな。ほれ行くぞ」
 そう言われ肩を抱かれ、その場を後にした。
 
 
 
 

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女性との会話に、それを持ってきてしまうのね(・・;)


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