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自分の道は自分で決める! (29) ソフトな性描写あります。

 ルノーの口から自分のモノを救い出す。
  「喧嘩は嫌いだが、やられたらやり返すほうでね」
 
 ルノーを無理矢理立たせ腕を捕まえ交差させる。
 だけど力は少ししか出していない。
  「どうするつもりだ」
  「ルノーは少林寺と合気道できる?」
  「少林寺ならできる」
  「空手は?」
  「できない」
 
 その言葉にOKと返事をし少林寺の構えを取る。
 それを見て、今度は武術だと見て取ったのか、ルノーも少林寺の構えを取る。
 
 学生時代は蜘蛛のように天井や壁を這って攻撃してくるボスを相手にしていた。卒業するまで一度も攻撃は読めなかった。だが、ストレートな性格でストレートな物の考えを持つルノーは攻撃が読める。
 得意の少林寺でのしてやる。
 地べたに押し倒してギブを取ってやるよ。
 
 指を曲げて誘いの言葉を口にする。
  「カモンッ」
 
 怒気をはらんだ大声が聞こえてくる。
  「っそたれー」
 
 ルノーの攻撃は性格をよく表している。
 少林寺にしようと思っていたのだけど、ルノーの形は少林寺から八卦に変わった。
 なるほど、香港出身だからか。
 それなら私も変えさせてもらう。
 柔道は苦手だが、できることはできるんだ。
 ルノーの勢いを殺すことなく、そのまま足を内側に引っかけ背負い投げる。
  「ったあー」
 
 うーん、苦手なだけあるな。
 投げが甘かった。
 その証拠にルノーは直ぐに起き上がってきた。
 
  「カモンッ」
  「ア――!」
 
 得意の空手で7連発を見舞ってやる。
  「私が本気を出すと、こんなものではない」
  「なら出してみろ」
  「出さない」
  「何故だ」
  「だって、ルノーは同じインターポールで働いているんだよ。仕事仲間だ。本気を出してボコると皆から相手にされなくなる」
  「変な奴」
  「お互い様だよ」
  「ドローか」
 
 その言葉にきっぱりと言い切ってやる。
  「再戦はしない」
 
 
 ルノーとドローで終わった。
 6勝6敗1引き分け。
 ルノーにとってはめでたくないが、それでも少林寺熱が再び燃え上がってきたみたいだ。
 
 途中、シラけていた観客も帰宅することなく最後まで観ていたみたいだ。
 拍手と歓声を背に受けて建物の中に入った。
 
 お互いが着替えるため、控え室へ戻る。
  「はあー、疲れた。あの野郎、思いっきり噛んでくれて……」
 
 フェンシングスーツを脱ぎ捨て、裸を鏡に映し見る。
  「うー……、乳首の上かあ。痛かったなあ」
 
 自分の胸を擦り、着てきた服に着替える。
 備え付けの冷蔵庫に入れて置いたペットボトルを取り出し一気に半分近く飲む。
  「生きかえるー」
 
 もう一口と思い口を付けようとしたら誰かにペットボトルを取られていた。
  「おい。それは私のだ」
 
 相手はなにも言わず口を付けると、そのまま唇を奪ってくれる。
 なにして、って、あ、これは口移しか。
 その口移しで水を飲まされる。
  「ん……」
 
 
 でも、相手は離れようとしない。
 しかも、何かが口の中に入って動いてくる。
 これは、舌だ。
 キスされている。
 
 暫くすると唇が離れていく。
  「ふ……」
 
 耳元で囁かれる。
  「なかなかの見物だったな。言っただろう。俺以外の奴に抱かれるなと」
  「え?」
 
 目を向けるとハットを深くかぶった男性が居た。
 サングラスを取り上げると、見知った顔だ。
  「まさか、ショーン……」
 
 
 
 

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