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自分の道は自分で決める! (23) 

 馬に乗りフェンシングで決闘する。
 最終的には2人とも馬を捨ててフェンシングするんだ。だから擦り傷、切り傷だらけになる。
 と、ボスは簡単に説明してくれた。
 
 その相手、ルノーは自分を負かした相手には敬意を払って接するが、自分が勝つと言うことを聞いても上辺だけ。
 ボスになったとき決闘を申し込まれ勝ったから言えるんだとも話してくれた。
  「彼は、ルノーは、ここに来て、どのぐらいですか?」
  「13、いや14年かなあ」
  「ベテランですね」
  「地元が16年と長かったからな。ボス昇進とインターポールと同時期に声が掛かり、ルノーはこっちを選んだ」
 
 するとボスは付け加えてきた。
  「マサを最初に見つけたのはルノーだ」
  「最初って……」
  「ルーブルで殺人が起こり、皆がパニックになっているのにも関わらず、一人だけ近づき冷静だった。あいつは君のことを調べだしたのだけど最近のことしか分からなかったと言って力を貸して欲しいと言ってきたんだ。一緒に調べていたのだが、さっぱりだった。どうして?」
 
 探るような目つきをしてくるボスに本当のことは言わず、こう返していた。
  「日本警察が優秀だったということでしょう」
  「その日本警察が声明文をだした。その時にマサの顔が載り、居場所が分かったんだ」
 
 その言葉に驚いた。
  「この顔が、載った?」
  「そう。その顔が全世界に知れ渡ったんだ。一躍、有名人だな」
 
 
 唖然としていた私にボスは畳み掛けてくる。
  「ルノーは、上司となる男に決闘を申し込むのは恒例でね。しかも、今回の相手はマサだ。どちらが勝ってもいいが、一般客も観に来る。それに近隣諸国からも観に来るからな。頑張ってくれ」
 
 
 うわ、嫌な奴だな。
 そうか、彼が私を見つけて声を掛けてくれたのか。
 
 あのメールの全文を思い出す。
 『日本警察の声明文を目にしました。
 あなたの力を、ここインターポールで発揮しませんか?
 実は、ルーブル美術館で見かけました。あの殺人が起きても、動じず冷静に動いていた。誰が殺したのか、なぜ彼が殺されたのかは未だに不明ですが、一緒に解決しましょう。
 あなたの知恵を我々に貸してください。
 インターポール・フランス本部では、あなたの知恵と行動力を待っています。
 
 お返事、待っています。』
 
 断りの文章を打ち込み返信したら、次のメールはこれだった。
 『年数より、なにをどのようにして生きてきたのか。また勉強不足というのは何を基に言っているのか。あなたは自分の力を試そうという気はありますか?』
 
 
 また、ボスとのやり取りの言葉が過ってくる。
  「逃げるのはいつだってできる。今しかないチャンスに私はワクワクしているんだ」
  「お金掛かるんだよ」
  「投資だよ」
  「投資って」
  「今、この時を逃すと、この手の話しはないだろう。受けるだけ受けて合格したら、その分楽しさは倍増する。ねえ、マサ。私はやりたがり屋ではなく、自分の力を試しているだけなんだ。それにハマるかどうかは、この後の話さ。臆病になるな」
 
 その言葉で気が付いた。
 
 
 そうか。
 ルノーは私を買ってくれているのか。
 ならば本気を出して戦わないと失礼だな。
 
 
 
 

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