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自分の道は自分で決める! (19) 

 これはなんだ。
 一体、なにが当たっているんだ。
 しかも右耳には小銃だし、背のは大きいなにかだ。
 大砲なのか。
 もしかして、こいつがシンガポール銃撃戦の犯人なのか。
 
 そんな私を無視して、なにやら3人は話し合っている。
  「なあ、あの男って、もしかして……」と、ライが。
  「こいつだろ」と応じたのはスマホをいじっているリチャードだ。
 そのスマホの画面を見たリーダーは「よく似ているな」と言ってくる。
 
 その3人に対して、私の背後の人はこう言っている。
  「明日の昼には返してやる」
 
 その言葉に、3人は即答している。
  「15時に、ここで」とは、リチャードだ。
  「壊さないように」とは、ライだ。
 リーダーなんて、こうだ。
  「大事な新人だ。虐めるなよ」
 
 冗談じゃないと思い文句を言ってやるつもりだった。
  「ちょっと、3人とも」
  「それじゃ」
 そう言うと、3人とも歩き出した。
 
 
 うー……、なんなんだよ。
 この銃を突き付けている人って、3人の知り合いなのか。
 文句を言いたいが、とりあえずは、この人だ。
 くるっと後ろを向くと、途端に撃たれた。
 
 しかも、グーに。
  「バンッ」と口で言って、そいつは左手をグーにしたまま突いてくる。
 なにか大きい物だとは思っていたが、それが拳だとは思ってもなかった。
 その人に言ってやる。
  「私をなんだと思っている」
  「新米刑事」
  「そうだよ、新米だよ。その新米刑事になにか用か?」
  「仕事帰りなんだ。一晩付き合え」
  「酒か……。言っておくが、私はザルだ。強いぞ」
  「ふむ、酒ね。まあ、酒もいいな」
 
 そいつはホテルのラウンジレストランに連れてってくれる。
  「食べてから酒だ」
 
 ディナーを食べた後、そいつは聞いてくる。
  「ところでインターポールの新米になったのは手柄か?」
  「え、あー……。まあ手柄と言えば手柄かな」
  「なんだ、それ」
  「結局、被疑者に逃げられたから」
  「へえ、日本警察に捕まえられる奴ではなかったという訳だな」
  「まあ、相手が一枚上手だったということだ」
  「ほだされて両手とも手錠を外してエッチするからだ」
  「それはしか……」
 
 そこで気が付いた。
  「どうして、そんなことを……」
  「おや。俺が誰なのか分からず食事をしているのか」
  「だって、あの3人がなにも言わずに。って、まさかっ」
  「追っ手が来るかなと思っていたのだけど来なかったから、のんびりと帰ってきた」
 
 その言葉になにも返せなかった。
 追わなくていいと言われたからだ。
 だけど、ここで会ったが100年目!
 せめてもの反論をしてやる。
  「脱出ポッドは快適だったのか?」
  「俺が乗れるポッドだからな」
  「あー、そうだろうね」
 
 くそぉ、こいつが相手なら、あの3人と一緒に帰るべきだった。
 一晩という意味が、やっと分かったよ。
 仕事帰りということは、誰かを殺して帰ってきたということか。
 そんなにも殺しの依頼はあるのか。
 
 
 
 
 

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気付くのが遅かったねw

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