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クルーザーで太平洋巡り! (28) 

 仕方ないなあと呟いたクマ野郎は、こっちに向かって歩いてくる。
 どうするつもりだと思っていると足を掬われ担ぎ上げられる。
 は、この私を担ぐだなんて。
  「なにをする」
  「暴れるな。大人しくしろ」
 
 グギッと腰のとある部分を強めに押してくる。
  「ほら、軽くなっただろ」
 
 その言葉に身体を動かす。
  「あ、ほんとだ。なんともない」
  「全力出してこい」
 
 
 その一言で、この1週間どれだけ頑張ってきたのかぶつけてやる!
 先ほどの優しい目と手の感触は置いといて。
 今は、このクマ野郎に見舞ってやる!
 
 
 そう思い、この連発に賭けた。
 空手の拳とキックを交えた五連発と三連発。
 手刀を交え、少林寺の五連発と七連発。
 
 相手は立って腕を動かしているだけ。
 それにも腹が立ち、顔面に頭突き入れてやるが躱される。
 
  「くそぉっ」
  「うん。さっきよりはいい」
 
 
  「の、ヤロー」
 
 空手なら私のほうが上だ。
 悟が居ないここでは、私が一番なんだ!
 
 
 昔、トモは空手なんて嫌いだと言っていたが、それでもあるキックだけは覚えさせた。
 そのキックを、このクマ野郎にしてやる。
 
 
  「たあっ!」
  
 上に飛び上がる。
 滞空時間がものを言うが、このキックは相手の出方次第で変わる。
 
 トモは小学校のころから蜘蛛野郎になっていた。
 だから天井に手を付けてのキックができるんだ。
 
 しかし、本来は手を付けずに、空中でのキックだ。
 
 一発目は躱される。
 だけど、これは相手をリーチしていると自由に攻撃パターンが変わる。
 は、思い知れっ!
 
 この私に、最終奥義である奥の手を出させたことを後悔するんだな。
 
 
 
 
 
 
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さあ、結果は?

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