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クルーザーで太平洋巡り! (5) 男の中の男、登場

 それぞれの思いを持って夜が明ける。
 翌日、無事に、もう1人が乗ってきた。
 
 眼光が鋭く、まさに男の中の男という感じだ。
 これは……と、小さく口笛を吹いた友明は自分から声を掛ける。
  「初めまして。トモアキ・フクヤマです」
  
 犬は唸っているが気にしない。
  「賢そうな犬だな。なんて名前ですか?」
  
 
 そんな時、誰かが声を掛けてくる。
  「ショーン、久しぶり」
 
 そっちに目を向けると、懐かしい顔がある。
  「アツシ、会えて嬉しいよ」
 
 無視されたがめげない。
 仕方ない、再び声を掛けるタイミングを見計らう。
 
 
  「こっちにおいで。紹介するよ」
 博人さんは、凄く機嫌がいい。
 仕方ない。
 こうなると紹介されるまで我慢しますか。
 
 キッチン続きのリビングに集まる。
  「はい。ドリンクを取って」
  
 サンキュと言って各自がドリンクを手にする。
  「それでは再開を祝って、乾杯」
 
 乾杯と言って、ドリンクを口にする。
 これは……と思い、睨んでやる。
  「博人さん」
  「最初だけ、ね」
  「いいけど。次は日本酒にする」
 
 くすくすと笑いながらポケット、いやアツシが声を掛けてくる。
  「学生時代から、ずっと日本酒にこだわりあるよな」
  「学生時代から、ずっと?」
  「医者って、あまり飲まないだろ。でも、日本酒は料理にも使うから飲んでも大丈夫と皆が言ってたよな」
 
 その言葉に、つい口を挟んでいた。
  「今でも言うぞ」
  「ワインは?」
  「白なら、時々飲む」
  「なら。今夜は白だ。ショーン、白でいいか?」
 
 話しを振られたショーンは短く答える。
  「ああ、いいぞ」
 
 
 博人はショーンに近寄っていく。
  「ショーン、紹介するよ。私のパートナー。トモアキだ。友、こちらはショーン」
  「女じゃなくなったのか」
  「昔と今は違う」
  「ま。違って当然だな」
 
 友明は聞いていた。
  「女遊びが派手だったの?」
  「んー……」
 
 困り顔の博人さんを見るのもいいかも。
 そう思っていたらショーンが説明してくれる。
  「金持ちでルックスがいいから女が放っとかない」
  「なるほど。そういうことか」
 
 ショーンは無駄口を叩くような人物ではないみたいだ。
 アツシも声を掛ける。
  「ショーン、私も紹介するよ。恋人のトオルだ。徹、こちらはショーン」
  「初めまして、トオルです」
 
 サッと上から下まで眺めたショーンは言ってくる。
  「タイプ変わったのか」
  「見かけはこうだが、中身は違うぞ」
  「ま、2人がいいのなら、それでいいのでは」
 
 博人が声を出す。
  「ショーンは変わらず1人か」
  「そうだ」
 
 今度は敦だ。
  「ゆきずりの奴ばかりでなく固定作れよ」
  「放っておけ。おまえ等に言われたくない」
 
 
 友明はポケットに手でおいでおいでをして誘う。
  「なに?」
  「たしか5人とも学生結婚したよな。男に目覚めたのは、もしかして医学に入り浸っていたから?」
  「それもあるかな」
  「それもって」
  「男のほうが後腐れないからな」
  「なるほどねえ。サメの影響が大か」
  「それ違う」
  「言い切るのかあ」
  「言い切るぞ」
 
 
 
 
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このショーンが次作の主人公になります。
さてさて、なにをやらかしてくれるのでしょー


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