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クルーザーで太平洋巡り! (2)

 翌日の早朝、パースを発った。
 行き先はシンガポールだ。
 博人さん曰く、そこから沖縄を経由して2人を乗せ、その次は何処で誰それと言ってくるが楽しみがなくなるので無視していた。
 
 そして、博人さんが操縦するだなんて驚きだ。
 思わず聞いていた。
  「ねえねえ、クルーザーって、こんなにも大きいの?」
  「このクルーザーは16人用だよ」
  「じゅ……」
 
 思わず絶句してしまった私に、博人さんは聞いてくる。
  「沖縄には2,3時間あれば着く。寄りたい所ある?」
  「んー……」
 
 暫く考えていた。
  「考えすぎ。ちんたらと走らせるか」
 
 沖縄に着くと博人さんはボートに乗り換え桟橋まで迎えに行った。
 私はウエルカムドリンクを作っててと言われたので、キッチンに籠もった。
 
 
 沖縄の、とある桟橋から2人の男性をボートに乗せ、博人は挨拶をしている。
  「敦、久しぶりだな」
  「久しぶりだね」
  「で、隣が恋人?」
  「一緒に住んでいる」
  「へえ。選り取り見取りじゃなくなったのか」
  「そうそう。紹介するよ。徹って言うんだ」
 
  「初めまして、徹。福山博人です」
  「は、初めまして。岡崎徹です」
 
 その名前に驚いた。
  「え……。岡崎、透?」
  
 敦が聞いてくる。
  「知ってるのか?」
  「あの、漆黒のクール美男子バイオリストのトール・オカザキだよね?」
  
 徹は、その言葉に驚いていた。
  「な、なぜ、その呼び名を」
  「嬉しいな。私は、君のファンなんだ」
  「ありがとうございます」
  
  
 敦は聞いてくる。
  「で、ヒロは一人か?」
  「いや、いるよ」
 
 意地悪そうな表情をして言ってくる。
  「何人だ?」
  「1人だ。今、キッチンにいる」
 
 敦は徹に話している。
  「ヒロはね、昔っから女を取っ替え引っ替えしていたんだよ」
  「モテるんですね」
  「ルックスいいからね」
 
 
 その2人の会話に口を挟んでやる。
  「昔は昔。今は今」
  「たしかに」
  
  
 博人はボートから下りると2人をクルーザーの中へ招き入れる。
  「さあ、どうぞ。いらっしゃい」
  
  
 博人の声が聞こえたみたいで、友明は襟を正した。
 
 
 
 
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