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貴方がいる。それが強くなれる秘訣だ! (23) エピローグ

 空港から戻りながらマサはボヤいている。
  「いったい、誰なんだ?」
 「そんなにも変わった?」
 
 「変わるわけないだろ」
  「なんでスズメは知ってるのに」
  「記憶力の違いだろ」
 「スズメのくせにムカつく」
 
 「あははっ。いつまで経っても仲の良さは変わらないねえ」
  「誰が誰と仲がいいって?」
  「ほら。2人揃ってハモってるよ」
 
 スズメは言ってくる。
  「マサ。お前の仕事は、こいつのガードだからな」
  「ボスから言われた」
  「で、私は仕事に戻る」
  「こいつのことを教えてからにしろ」
 
 そのときスズメを呼ぶ声が聞こえてきた。
  「あ、いた。スズメー、詳しく教えろ」
  「げ、サトル」
  「げ、とはなんだ。げ、とは」
 
 仕方ないねえと思ったのか、スズメは手招きをしてトモヤと潤をも加えて円陣を作る。
  「ボスの対極の奴だ」
 マサはチンプンカンプンなことを口にしている。
  「対極って、NとS?」
 だけど、サトルは分かった。
  「え、嘘。20位の?」
 
 その言葉でマサも分かった。
  「は? 裏ボスの」
  「トモヤだ」
 
  「ったく、おまえ等は本当に仲良しちゃんだな。そうだ、裏ボスで思い出した。マサはいつ戻るの?」
  「どこに?」
  「フランス」
  「フランスってなに?」
 
 するとトモヤは突拍子もないことを言ってくる。
  「警視総監の葬式後、悲しみに耐えきれず逃げるように去って行った裏ボス・マサ。今は、いずこ? 表にはエリオンがなったよ」
  「なんだよ、それ」
  「そういえば、こんなことも言ってたな」
  「なにを」
  「”強面のイケメンのナイスガイはマサを追いかけている。もしかしたらマサは、そいつと居る”ってね」
  「誰だよ、そんなことを言うのは」
  「スズメ2号」
 
 その言葉に3人は、違う言葉を口にしていた。
 スズメは、こうだ。
  「2号って、シンに会ったのか」
  「あいつはフランスでドクターしてる」
  「へえ、フランスねえ」
 
 サトルは、こうだ。
  「たしか、フリーになったよな」
  「そうそう」
 
 マサは、これだった。
  「強面のナイスガイってなに?」
  「端正な顔をしている人に睨まれて、怖くなってマサの携帯ナンバー教えたって言ってた」
  「ああ、あの人か。ってか、あのお喋り野郎。あれほど言ったのに、スズメからヒバリに降格だ」
 
 3人は笑い出した。
  「それいい」
  「最高」
  「そういえば、改名させられそうだとも言っていたな」
 
 
 でも、気になる言葉がある。
 それを聞いていた。
  「で、裏ボスってなんだ?」
  「だから警視総監の裏ボスだよ」
  「はあ?」
  「フランスに10年間居たんだ。その間のマサのことも知ってるよ」
  「どんなこと?」
  「決闘とか」
  「決闘ってなに?」
  「国立競技場でやってただろ」
 
 その言葉を聞いたマサは思わず吹き出していた。
  「まさか、あそこに……。観てたのか?」
  「もちろん」
 
 だが、右腕スズメと左腕サトルは食いついていた。
 右腕なんてキラキラと目を輝かせている。
  「マサの決闘ってなに?」
  「馬上の戦いから始まって最後は人間同士のタイマン対決」
 
 左腕まで。
  「どっちが勝ったんだ?」
  「マサだよ」
 
 2人の声が重なる。
  「詳しく教えて」
  「いいよ」
 
 2人に言ってやる。
  「仕事に戻るんだろ」
  「あ、そうでした」
  
 スズメは裏ボスのトモヤに手を振る。
  「それじゃ、またの機会に」
  「いつでもいいよ」
 
 冗談じゃない。
 あんなの広めて欲しくない。
 
 
 



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え、決闘ってなになに?
次作の次の作品まで、お待ちくださいm(_ _)m

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