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貴方がいる。それが強くなれる秘訣だ! (21)

 マサは送迎の時間になるのに気が付いたのか、チャーチに迎えに行く。
 スズメは新ボスとともに空港に行く途中、帰宅途中のマサと潤に会ったので合流して空港へと向かった。。
 マサは、この新ボスが気になって仕方ない。
 
 空港ではスーツケースを持っているボスとドクター・博人が居る。
  「ボス。一体何処へ」
  「潤のことよろしく」
  「ああ、それは大丈夫だ」
 
  「潤」
  「僕は大丈夫だよ。皆がいるから。ヒロ、ダディをお願いね」
  「5年間会えないけど、元気でやれよ」
  「会いたくなったらどうすればいい?」
 
 その言葉に友明は言ってやる。
  「潤の服を置いてるのを忘れてないか?」
 
 その言葉を聞いて潤は笑顔になった。
  「そうだね。フラットに置いたっけ」
 
 博人も言ってやる。
  「パソコンでチャットをしよう」
  「そっか! 顔見れるよね」
  「時差はあるが大丈夫だ」
 
 スズメが口を挟む。
  「潤。こういうときは『抱っこして』と言えばいいんだよ」
 
 その言葉に潤は泣いていた。
  「ふぇ……。ダディー……、ヒロー……」
 
 2人は潤を抱きしめてやる。
  「潤、3人で遊んだだろう」
  「うん。サンタさんとこだよね」
  「一緒にケーキ食べて祝ってもらったよな」
  「うん。とっても嬉しかった!」
  「クリスマスにはヒロサンタとトモサンタからクリスマスプレゼントを贈る」
 
 博人も言ってやる。
  「手紙書くから待ってろ」
 
 その言葉に潤だけでなく友明も驚いた。
  「え、ヒロが?」
  「博人さんが?」
 
 その二人の返しに苦笑しながら付け加えてやる。
  「2ヶ月に一通になるかな」
  「うん、待ってる」
  「潤も書いて」
  「3ヶ月に一通になるかも」
  「いいよ。待ってる」
  「書く。書いて送る。約束する」
 
 
 友明はスズメに話しかけている。
  「スズメ、押しつけて悪いな」
  「まったくだ。5年後は私のお喋りの相手をしてもらうからな」
  「覚悟しとくよ」
  「後は任せろ」
  「お前は最高の右腕だな」
  「当然だろう。6年間、誰かさんの我儘に我慢して側に居たのだから」
 
 今度はトモヤに声を掛ける。
  「5年間、よろしく」
  「任せなさい。スズメと一緒に最高に楽しい人生を過ごさせてもらう」
  「げ……、私を巻き込むな」
 
 逃げかけに成功させようとしていたマサを視界に捕らえたスズメは言ってくる。
  「ってか、マサー。逃げるなら私も一緒だ」
  「え、い、いや、その……」
  「なにか言いたそうだな」
  「この人って誰?」
 
 示された相手を見ると、がっくりきた。
  「そこかよ」
  「聞こうと思ったら、もう居なかったんだ」
 
 ボスが口を挟んできた。
  「呆けてる時間があったんだな」
 
 そのボスの言葉にマサは噛み付いていた。
  「ボスが言い逃げみたいにして出て行ったからだろ」
  「時間がなかったんだよ」
  「なんの時間?」
  「銀髪が戻ってくる時間になるから」
  「銀髪って……、言ってないの?」
  「言う必要ない」
  「分かった。なら知らぬ存ぜぬでいればいいんだな」
  「そういうことだ」
  「サトルには」
  「詳しくは言ってない。優介の顔を見に行ったら、居たから。後はスズメに聞けと言っといた」
 
 
 シンガポール行きのアナウンスが聞こえてくる。
  「潤、大丈夫か?」
  「うん。大丈夫だよ。チャットと手紙の約束したからね。ダディ、元気でね」
  「潤も元気で」
 
 そう言うと、ギュッと抱きしめてやる。
 潤も抱きしめてくる。
 
 10分後、二度目のアナウンスがされる。
 友明は博人とともにゲートを通った。
 
 
 
 
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