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好きになったのは年上で意地悪な人 (79) 

 俺は素直に言っていた。
  「そんな大変なことになっていたなんて知らずに、俺は避けられているんだと思ってた。俺の気持ちが重すぎて引かれてるのかなと思って、会えたら謝ろうと思っていたんです。オファーのことは忘れてくださいって。でも、言えてよかった」
  「さっきも言っただろう。考える時間はたっぷりあったって」
  「言われてましたね」
  「私は、その場限りが多く長続きしなかった。それに社内の人間なんて論外だ」
  「う……、でも辞めました」
  「この入院していた間、私の世話をしたのは怜だ。自分の下の世話を子どもにされるだなんて」
  「俺なら、どうしました?」
  「無理だな」
  「即答ですか……」
 その言葉に項垂れてしまった。
 
  「ああ、無理だ。これが徹なら、私の下半身は元気になるだろうよ」
  「は?」
  「24時間かける1ヶ月半、いや1ヶ月と26日間、ずっと怜が居た。ヌくこともできなかった」
 
 もしかして、それって……と思うと、こう言ってくる。
  「徹はヌいていたのか?」
  「あけすけなんだから」
 
 しつこく聞いてくる。
  「どうだ?」
  「ヌいてません」
 
 
 手に触れ指を絡めてくる。
  「エッチしよう」
  「俺は告白したけど、その返事がまだで……」
  「ああ、そうか。まだ、はっきりと言ってなかったな」
 
 それでも手は離れない。
 その手を見ていると、自然と視線が低い場所にいく。
 敦さんの気持ちを聞く前に、俺は聞いていた。
  「スマホは2台とも充電されてないんですよね?」
  「そうだ。充電器もなかったからな。忘れないうちに充電しとくか」
  「それなら、プライベート用のスマホが点滅しているのは、どうしてですか?」
  「点滅?」
  「はい。しています」
 
 プライベート用のスマホを手に取り裏返すと、何かが張り付けられている。
  「んー、なんだろ」
  「なにかあるのか?」
  「あると言うより、張り付けられています」
 
 
 どれどれと覗き込んでくる敦さんに、俺は閃いたことを言ってやる。
  「師匠に見せたらどうでしょう?」
  「師匠って」
  「あー……、道場の」
  「悟か。それもそうだな」
 
 
 シュークリーム屋に向かったら、クローズドの札が掛かっている。
  「嘘だろー。優介ー、ヘルプー!」
 
 
 
 
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ああー、だめー!
徹、優介はムニャムニャの時間を過ごしているのよ。
起こさないであげてっw

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