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好きになったのは年上で意地悪な人 (68) 性描写? 本日付けで退社します。

 今日は俺の担当がある。
 今更ながら緊張してきた。
 少し時間が押してしまって、16時が16時半からになってしまった。
 だけど、ディナー反省会は19時からだから十分、間に合う時間だ。
 
 人体のしくみについて。
 その話をした。
 俺は体育学部だったから、ある程度は知っている。
 それに空手も六段を合格したから、知識はある。
 
 前半は話しをして、後半は一人でできるリラックス方法を教える。
 
 
 その後は反省会ディナーだ。
 皆で会場になっているホテルへ移動する。
 
 峰岸に話さないといけないという気持ちがあり、峰岸の隣に座る。
 皆で一言ずつ感想を言いながら食事をする。
 
 やばい、時間が過ぎていく。
 二人きりの方がいいかもと思い、峰岸に声を掛ける。
  「峰岸、あとで話があるんだ」
  「私はない」
  「大事な話なんだ」
 
 そう言うと、峰岸は黙った。
  「峰岸」
  「煩いな。私は食べてるんだ」
  「お前と」
  「何も話すことはない」
  「この頑固者。俺はお前と二人だけになりたいんだ」
  「煩いっ」
 
 
 ヒューヒューと口笛が聞こえてくる。
  「峰岸さん、モテますね」
  「何を言って」
  「俺は話がしたいだけで」
 
  「デザートを食べたら解散ですよ」
  「その後、二人でじっくり話し合ってください」
 
 そんなヤジを真に受け峰岸は言ってくる。
  「お前のせいで」
  「言っておくが、話がしたいだけでホの字じゃないから」
  「なら、今、話せよ」
  「大事な話だ」
  「あのな」
 
 峰岸は、やっと俺のほうを向いてくれた。
  「やっと俺のほうを向いてくれた」
  「ふざけるのも」
  「この後、話がしたいんだ」
  「私にはない」
  「俺は、直に言いたいんだ」
  「終わったら帰りたいんだ」
  「2分でいいから」
  「しつこいぞ」
 
  「お、デザートがきたあ」
  「美味そう」
 
 もう、30分もない。
 焦る気持ちでいっぱいだ。
  「峰岸君」
  「うるさっ……、あ、はい、副社長、なんでしょう?」
  「解散したら少し話したいんだが」
  「はい、大丈夫ですよ」
 
 その言葉に文句を言っていた。
  「ええ、そんなあ」
 
 副社長は、こんなことを言ってくれる。
  「先に岡崎君と話しをするので、5分ぐらい待って欲しいのだが」
  「構いませんよ」
 
 
 解散の声を聞き、同時に副社長から声を掛けられる。
  「岡崎君」
  「はい、すぐ参ります」
 
 貴重品を持ち、副社長の後を歩いて行く。
 ある部屋に入ると副社長は声を掛けてきた。
  「峰岸君には、まだか」
  「タイミングがなくて……」
  「この後、言うつもりだが、その前に言えばいい」
  「ありがとうございます」
 
 副社長をまっすぐに見つめて口を開く。
  「今まで、お世話になりました。社長にも、よろしくお伝えください。お元気で」
  「岡崎君も元気でな」
  「ありがとうございます」
  「峰岸君を連れてきてくれ」
  「はい。少々お待ちください。それでは失礼します」
 
 副社長の心使いに感謝だ。
  「峰岸、副社長のおられる所まで案内するから」
  「いらん」
  「どこに居るのか分からないだろ」
  「ぐ……」
 
 詰まった峰岸に手を伸ばす。
  「ほら、こっちだ」
 
 差し出した手は無視されたが、大人しく歩いている。
 途中、課長を見かけ声を掛けていた。
  「課長、渡したい物があるので待っててくださいね」
  「クロークにいるから」
  「分かりました」
 
 
 
 
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