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好きになったのは年上で意地悪な人 (52) カミング part 3?

 常務の部屋の片付けをしようとしている岡崎の腕を掴み引き寄せる。
  「え、どうかされました?」
 
 その表情と声に爆発していた。
 言ってはいけないことを利根川は言っていた。
  「お前、俺に抱かれるたびにイイ声だすくせに」
  「は……、何を言って」
  「夕べだってそうだ。俺とのエッチの相性はいいのだから」
  「やめろってんだろ」
  「だから、もっとイイ気持ちに」
  「やめろー」
 
  「今夜もイイ気持ちにさせてやる」
  「煩い。俺はゴメンだね」
  「お前、誰に向かって言ってるのか分かっているのか」
  「いつまでも自分が上司だと思うな」
  「元上司だろ」
  「そうだよ、元の上司だ。だから何を言っても」
  「お前は俺のだ」
  「何言ってる」
 
 挙げ句の果てには、こんなことも言ってくる。
  「敬う気持ちはないのか」
  「ないね」
  「なら、その気持ちにさせるだけだ」
  「どうやってするのか分からないが」
  「決まってるだろ。今夜も、正月休みの間中、ずっとエッチしまくる」
  「それしか能がないのか」
  「何言って」
 
 あちらがキレてるのなら、こちらも同様だった。
  「俺はノーマルだ。お前と一緒にするな!」
  「誰がノーマルだって。俺に抱かれた時点で、お前もホモだ」
  「嫌がっている奴になにをしたって、嫌なモノは嫌なんだよ」
  「岡崎っ」
  「煩い」
 
 
 バチンッと頬を叩かれた。
 キッと睨み付けてやる。
  「の野郎、よくも人の顔を」
  「俺じゃない、あいつだ」
 
 指し示された方を向くと宮田常務が居た。
 しかも、野次馬根性をむき出しにして重役や秘書が群がっている。
  「いい加減にしないと、もう一発見舞ってやるぞ」
  「私が何かしましたか?」
  「通行妨害に、大声でわめき散らした音量公害。ここをどこだと思ってるっ」
 
 もう一発きそうなので、寸前でしゃがみ込んで躱す。
  「ってー。何もしてないのに、なんで俺を」
  「岡崎君がよけるから当たっただけだ」
  「運動神経が鈍い奴だと思ってるんだろ」
  「ま、それはあるな」
 煩いから黙れと、末っ子に言うと岡崎を抱き寄せる。
 
  「なに……」
  「邪魔者は排除すべし」
 
 それを見た利根川は黙ってない。
  「貴様、岡崎は俺の」
  「貴様もだ。秘書をなんだと思っている」
 
 そう言われた利根川は思いのたけを喋っていた。
 そう、愚痴だ。
 本人の目の前で愚痴っていた。
 
 
 その愚痴をよそに片付けを終わらせた岡崎を抱き上げ腰を抱く。
  「え、な、なにを」
 
 利根川も、それに気が付き大声をだしていた。
  「貴様、私の言ってたことを聞いていたのか」
 
 腰抱きにはいい思いがないので言っていた。
  「お願いです、下ろしてください」
  「どうして?」
  「怖い……」
 
 
 
 
 
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カミングparr3は利根川のカミングでした。

職場で堂々とカミングするだなんて、ねえ……。


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