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好きになったのは年上で意地悪な人 (20) 

 足に力が入らない。
 ガクガクする。
 しかも、尻の孔に指を突っ込まれているし。
  「ん……」
  
 指が動いてる。
 その動きは快感を味わわせてくれる。
  「ふ、う……」
  「徹は感じやすいんだねえ」
  
 そう言われるが、こんなのは今迄に感じた事がない。
 拓ちゃんにだって触らせたことないし、言動で断ったり躱したりしていたんだ。罰としてグラウンドを走らされたりされていたんだ。短距離なのに長距離並みに走らされてヘトヘトになっていた。
  
 今日はどうしたっけ。
 審査会だった事を思い出した。
 そうだ、今日は審査会で15人やって、その後は道場で68人だっけ、78人だっけ、皆から”師匠誕生おめでとう”と称して拳を浴びせられたんだ。
 おまけに、これだ。
 だから、足に力が入らないんだ。
  
  
  「も、う……」
  「徹?」
  
 そこで意識が無くなった。
  「うーん……、一緒に聴こうと思ってたのだけど仕方ないね。まあ、近くに居るんだ。機会はあるだろう。ゆっくりお休み」
  
    
 遠のいていく意識の中で、これだけは思っていた。
 なんで自分の演奏を聴かないといけないんだ。
 まさか、この人が俺のファンだなんて知らなかった。
 目が覚めたら自分の部屋で寝ていて、こんなのは夢だったというオチでありますように。
  
  
  

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