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平成最後の花見 (11) 最終話で、活路を見いだした!

返事が来ない。
まだかまだかと待ちくたびれているときに、やっと日本から添付メールがきた。
しかも、この一言付きだった。
『一番最後まで残ったのは、合気道もしている護身術の師匠だった』

ええ、なにそれ。
ボスも一緒に戦ったんだろう。
最後はボスじゃなかったのか。

5分という短いのか長いのか分からない動画には最初から最後までが写っていた。

そうか、護身術は自分の身を守るための術だ。
攻撃型でないので、最後まで残るのは当然だ。

しかし……。
皆、弱いなあ。
いや、皆ではない。
クマ野郎だ。
クマ野郎の強いことったらない。
皆がへたばっている中、涼しい表情をして立っているのが写っている。

くそったれ。
でも、護身術を身に付けるのは、いい手かもな。
やられそうになったら護身術で避ける。
そしてサッと攻撃をかけて、また避ける。
題して、『クマ野郎を躱して疲れさす』作戦か。


その翌日も、添付されてきた。
こちらは、『師匠させてみた』という件名だ。
少林寺の様子を3時間。
これは……!

サトルの見解も書き加えられているが、ユタカの目にも見事な足裁きと的確なアドバイスをしているのが見て取れる。
いつの間に、こんなになったのだろう。
しかも、イキイキとしている。

サトルの見解を見てみると、こう書かれていた。
『クマ野郎の情報
族仲間から一目置かれていたようで、強いのが改めて伺い知れた。
少人数でどうにかなるとは思っていないが、相手にとって不足なしだと思う。
おまえ等のモチベーションアップには必要だろうな。
それと、ボスには、クマ対策ミーティングしているとバレている。
ま、頑張れ』

ボスにはバレていたのか。
仕方ないなあ。

一枚の写真が添付されていた。
クマ野郎とボスの他に、サトルと昌平さんたちも写っている。
焼き肉を食べているみたいだ。
それは、”平成最後の花見”と名付けられていた。


クマ野郎は、まるで戦士みたいだな。
分かっている。
クマ野郎は、ドイツのフォン・パトリッシュの直系の人間であり、あのバーンズの直系の孫だ。
宝石(いし)を持っているくせに身に付けてない。
そんな奴に、毎回フルパワーで全力を出して向かっていってるんだ。


いつかは倒せるときが来るのだろうか。
それは誰も分からない。
また、神も知らない。








 完

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読みに来て頂きありがとうございました。

 「当然だ。こやつの言動は我の範疇を超えるからの」(by 宝石(いし)の中の人w)

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