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平成最後の花見 (10) 

くそぉ……。
くそったれ、クマ野郎め。

なんで、こんなに元気なんだ。
新一さんは敦史さんにも声を掛けてサブボス同志の決戦が見れると思っていたのに。
あのクマ野郎。

腕に覚えがある少林寺と空手野郎は、岡崎君を含めて24人が有志となって一緒に手合わせをしていたのにも関わらずだ。

最後まで残ったのは、意外にも優介だった。
優介は鳴りを潜めていた合気道で対抗しているが護身術を得意としている。
柔道と護身術での決着。

オリャー!
トォー!

 「ん。なぜ当たらない……」
 「わははっ。勝ちが目に見えてきた-」
 「これならどうだ」
 「わぁー」

胸ぐらを捕まれた優介は持ち上げられ、そのままズデンッと真下に落とされた。
優介も、ついにバタンキューとなってしまった。
団子になればと思っていたのだけど、最初の踏みしめでビビったのが数人。
あんなのだと埒があかない。

クマ野郎はご機嫌だ。
 「久々に動いたよ。敦史も元気そうだし」
 「ヒロは相変わらず強いなあ」
 「敦史はやってなさそうだな」
 「週一だけど、違うところでやってる」
 「毎日やらんと」
 「やってるのか」
 「もちろん」

昌平の声が聞こえてくる。
 「楽しそうでいいなあ」
 「ショウ」
 「お疲れ。うちで飲まないか?」
 「友……って、まだへたばっているのか」
 「悟。友を任せる。たまにはこのメンバーで飲もうよ」
 「ちょっと汗をかいたからシャワー浴びたいのだけど」
 「いいよ。うちのを使え」

ちょっと汗をかいただって?
こっちは思いっきり汗をかいてダウンしてるのに。
クマ野郎、あなどりがたし。

 「ボス、起きれる?」
 「起きれないかも……」
 「優介、ボスの寝床を作って……、って、無理か」
 「ううん、いいよ。友兄、待っててね」

カズキとユウマは、まだへたばっている。
ユウマは横になったまま声を掛けている。
 「なあ、ボス。明日、一緒にご飯を食べに行かないか」
 「いいよ。日本食の美味いところがいいな」

その言葉にカズキが応えている。
 「あ、それなら割烹に行こうよ」
 「おお、割烹! 行きたい」
 「よし、決定。サトルも行こう」

行きたいが道場があるので無理そうだなと思い口を開く。
 「明日も道場なんだ」
 「昼間も?」
 「昼間か。昼間なら大丈夫だ」
 「決まりだね」

ボスは声を掛けてくる。
 「サトル。博人さんは元気だから、明日も相手させてやって」
 「私はいいが……」
 「楽しそうだし。どうせパース連中と、博人対策ミーティングでもしてるんだろ?」

その言葉にユウマが応じている。
 「バレてるし」
 「2,3日やらせると見極めとかできるのでは?」

今度はサトルが応じてやる。
 「サンキュ。それなら、相手してもらおう」





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次話は最終話です。

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