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春休みは恋人とニューヨーク旅行 (7) さあ、これから本格的だ!

 『よし、準備OK!お二人さん、移動するよ』

俊平が声を掛けてくる。
 「治、返事しろよ」
 「うえ?あー、い、イエス」
 「understand ? 」
 「え、何が?」
俊平は溜息をついている。
 「あー、ワ、ワンスモア!」
 「OK. Let’s Go 」
 「あ、yes」

 『ゆっくりと手を離して自分でベルトを外して』
 「治、いちいちこっちを見るな」
 「だって」
 「誰のためにゆっくり喋ってくれてると思ってるんだ」
 「そうだけど……」
意味が分からないんだもの、仕方ないでしょ。
なんてことは言えない治だった。

次はマットレスが敷かれており、側にはダンベルが数種類置かれてある。
うーん……、持ち上げることできるかなあ。

 『マットレスに寝っ転がると、ダンベルを渡します。ゆっくりと腕を伸ばす。そこで10秒数えて腕をゆっくりと曲げて戻す。これを5セットします。それではシュンペイから』
今度は日本語で話してくれるので、治は理解した。
だけど、もう一度英語で言ってくれる。
しかも、この言葉を付け加えて。
 「Osamu. Repeat after me 」
 「へ?」
 「Do you speak ?」
 「そうです。あ、い、yes」
 「OK. Repeat after me 」

え、専門用語は日本語じゃなかったの?
俊平まで、こんなことを言ってくれる。
 「治、お前は了承しただろう」
 「そうだけど、専門用語以外じゃなかったの?」
 「とってもいい勉強の仕方だ。いい先生に巡り会えたな。俺だったら、とてもじゃないがここまでせん」
 「俊平の意地悪」


ダンベルが終わると水泳になる。
海水パンツに履き替えタオルを羽織ると、自然と、はあ……と溜息がでる。
 「でっかい溜息だな」
 「頭の中で英語と日本語がごちゃ混ぜなんだよ」

ユウゴの声が聞こえてきた。
 「ok ? Let’s go pool 」
 「え、ああプール。Yes, ok」

ユウゴは歩きながら館内の説明をしてくれる。
 『17階から20階までがトレーニング関係で、水泳は21階から25階までなんだ』
英語を言ってくれた後には日本語で言ってくれるので、それを待つ。
だけど、俊平が邪魔してくれる。
 『贅沢な造りですね』
 『そうだね。日本では考えられないよね』
 「うー、俊平の意地悪」
 「はいはい。プールは21階だよ」

水泳の受付ロビーでユウゴは話しをしてくれるので俊平と待っていた。
 「さすがMEN’Sだけあって、男ばかりだな」
 「そうだね」

 『お待たせ。22階に行くよ』
 「ok」
 「治、今の分かったのか?」
 「今のは分かる」
 
俊平は俺の頭を撫でてくれる。
 「少しは英語脳になりつつあるんだな」




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そうだよ、治。
聞いてるだけじゃなく、喋らないと語学力アップできないよ(笑)

ユウゴはいい先生になりそうね( ̄m ̄〃)ぷぷっ!

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2 Comments

真澄  

いいなあ、治くん。
日本語が解って優しい英語で喋ってくれて、こちらの反応にレベルを合わせてくれる先生なんて。。

治くん、早く根を上げてネ。
時給弾んで私の先生になってもらうからっ( ´艸`)

2019/03/27 (Wed) 13:26 | REPLY |   
福山ともゑ

福山ともゑ  

Re: タイトルなし

真澄さん、いらっしゃいませ

> 日本語が解って優しい英語で喋ってくれて、こちらの反応にレベルを合わせてくれる先生なんて。。

その先生って、ユウゴです。
『俺はブレない』で、主人公を拉致してエチしまくりしていた人物なのです。


> 治くん、早く根を上げてネ。
> 時給弾んで私の先生になってもらうからっ( ´艸`)
「根をって、どういう意味?」
「英語力の腕を上げてということだ。治は日本語も頑張らないとダメだな……」
「失礼な」
「日本語の機微というのを勉強しろ」
「時給って、いくらだろう。楽しみ~」

だそうです。
いつになるか分かりませんが、お待ちくださいませ。m(_ _)m

2019/03/27 (Wed) 23:58 | REPLY |   

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