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俺様ボスと私の恋物語(59) 友明視点 ※告白※

 「ピンポンピンポン」
エントランスからの呼び鈴が鳴った。
 「はい。」
 「ちょっと早くなったが、良いかな?」
 「どうぞ。」
エントランスのボタンを押してドアを開ける。

ガー・・・。

 しばらく待ってると「ピンポーン、ピンポーン」と、玄関の呼び鈴だ。
セキュリティミラーを覗くと、ひろちゃんが立っているのが見える。
ドアを開けると、「これ、手土産。」と渡してくれる。
え、手土産って?
 「ありがとうございます。どうぞ。」
 「うん。」と言っては、入り際後ろ手で鍵を閉めてはそのままの状態でチェーンを掛けてくれる。
器用な奴だこと。
 「何を作ってくれたんだ?」
 「まだ、これから作ろうとしてたんですよ。」
 「へー、何を作るんだ?」
 「チャーハンとラーメンとオムライス、どっちがいいですか?」
しばらく考えては「チャーハン」と返ってきた。


☆☆☆☆☆


 「ごちそう様でした。」
と、皿を舐めたように綺麗に一粒も残さずに食べてくれた。
食後の飲み物を、自分のも一緒に2人分を入れる。
話って何?渡したい物って何?
気持ちが落ち着いたのだろう、バッグから何か四角い物を取り出してる。

 「これを渡したくて、ずっと持っていた。」
返品は無しで、受け取ってもらいたいな…、と小声で付け加えてくる。
 「どういう意味ですか?」
 「私はね、よく考えたうえでの行動なんだよ。」
ひろちゃんはモジモジとしていたが、深呼吸をしては私の方を見ては言ってきた。
 「友明。
私はね、君が好きなんだ。
だから、これを受け取ってもらいたい。
出来れば、恋人に・・・恋人として付き合ってもらいたい。」
それを聞いて、私は驚き目を瞠った。
ひろちゃんの顔は、真っ赤だ。
 「返事を…。
え、どうした?
何を泣いてるんだ?
泣かすようなことを言ったか?」
泣いてなんか、無い。
頭を横に振り、私は言った。
 「嬉しくて、そう思っただけ。」
え、涙が出てるって…おかしいなあ。

 「ともあ…」
 「博人先生。
私はね、ずっと貴方のことが気になってしかたがなかったんですよ。
好きなんだという事に気が付いたのは1年ほど前のことなんです。
でも、言わないようにしようと思ってました。
困らせるだろうと思って、何も言えなかった。」
そう言うと、ひろちゃんは箱を手に取り、直に手渡そうとしてきた。
 「これを…」
 「中身は、何ですか?指輪とかだったら要りません。お返しします。」
 「指輪ではないよ。開けて見てくれ。」
少し戸惑い、勇気を振り絞って開けて見た。

 これは・・・

 「日本に帰って、彼女に会えたら渡そうと思ってた。
でも、彼女は実在しない。
そう知った時は、抵抗したが…
いつの間にか、彼女ではなく友明のことを想っていた。
私は、彼女の声や名前は知らないんだ。
だから、私の持ってる写真は捨てた。
後悔なんてないよ。

友明。
私が欲しいのは、近くに居てくれる人だ。
私を見ては、私と食事をしたり、話をしてくれたり、笑ったり泣いたりと喜怒哀楽を見せてくれる人が良いんだ。
受け取って欲しい。」
真っ直ぐに私を見ては言い切ってくれる。
でも、何か忘れてはないか?
 「貴方には婚約者がいるでしょ。見合いしましたよね。」
 「見合いイコール結婚ではない。」
 「え…この秋には結婚するって」
 「誰が言ったんだ?」
 「博人先生の婚約者。」
 「婚約者なんていないぞ。これから恋人になってほしいと、お前に告ってるのに。」
彼女と、なんか話が違うぞ。
 「ひろ・・・」
言いかけた時、携帯が鳴った。
 ブルルル、ブルルル、ブルルル・・・

 「電話鳴ってますよ。どうぞ、出てください。」
その電話の画面に、相手の名前を確認したのだろう。
ひろちゃんは出なかった。
 「出なくて良かったのですか?」
 「今は、出たくない。こうやって話をしてるのだから、返事を聞きたい。」



※※ あさみからの、一言コメント ※※
友明視点の話になります。

ついに、博人が動いた。
告白され、友明は思わず涙が・・・。
友明の返事は?

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