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甥っ子コンプレックス (33) 

※ヒロ視点&後半はマルク視点※


 当日、17時過ぎに会場に着いた私は、マルクがどこに居るのかすぐには分からなかった。そうしてると写真を撮りますという日本語が聞こえてきて、そっちに目をやると居た。しかも、隣には私好みの美女が立っていた。
 マルクは彼女の腰に腕を絡ませたり、手を触ったりと異常なほどのボディタッチをしていた。顔を顰めて見ていたが、チャンスだ撮ろうと思い、持ってきたカメラで撮りまくっていた。

 マルクの方に数歩ほど近寄り撮る。そうしてると、マルクは私に気づき手を振ってくれた。
 すると、彼女をこっちに振り向かせてくれた。一緒に写ってるのを数枚撮って、マルクがこっちに来るのを待っていた。その内の数枚を、笑顔の写真はアップにして自分のiPhoneのお気に入りに取り加えた。

 夕食後、マルクと雑談を交わしていた。
 その後、ナイトキャップの話になり、ナポレオンに決まり2人して飲んでいた。
 マルクに注いで貰うとグラスにちみちみと少量なので自分で注ぐ。
 「あ、注ぎすぎ…」

 マルクの声が聞こえてくるが無視だ。
 飲む量は自分で決めるんだから。

 仕事の話や、オフの過ごし方等、それと4回目となる男二人旅をしたいねと話になり、行先も決めた。アメリカだ。だが、その4回目は実現しなかった。日本から父親が死んだと知らせがきたからだ。亡き父親の跡を継ぐ為、院長になるんだとマルクに話した。
 「ヒロ、またおいで」
 「うん。マルク、元気でね」


 寂しいと思ったのは、これが初めてではない。でも、今迄とは違った思いがあった。何を思ったのか、ヒロは言ってきた。
 「マルク、今度は日本に遊びにおいでよ。色々と案内してあげるから」
 「ああ、その時はよろしく」

 だけど、自分は日本に行く事は無いだろう。
 ヒロ。
 君がドイツに来ることを願うのみなんだ。リョーイチでもキョージでもアンソニーでもない。息子のニールでもない。ヒロ、君だけなんだ。だけど、この気持ちは届かない。

 今迄、色々とあったがヒロの言動には心を動かされていた。
 ヒロ。
 何時でも良いから待ってるよ。








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本編である『俺様ボス~』シリーズの第一部とリンクしております。

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