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甥っ子コンプレックス (25) 男二人旅 第一回目は。。。

 初めての旅行。
 ヒロと二人だけの海外旅行。だけど、ガードもいないとなるとドイツから離れることが出来ないので、いつもの側付メンバー6人を連れて行く。

 まずはイギリスだ。
 私はパスポートなんて必要ないけどヒロは必要だ。だから、フォン・パトリッシュの紋が入ってる書類を身に付けさせる。

 まずは史跡巡り。
 ロンドン塔、チャーチル博物館、ウェストミンスター宮殿、テムズ川をクルーズして再度ロンドンに戻ってくると、今度はスカイ島からネス湖へ、そしてウエストハイランド鉄道に乗る。
 ヒロは御機嫌だ。
 そんなヒロを見てるだけで、私も心がウキウキとしている。

 マンチェスター、バーミンガム、ヨーク、ノッティンガム、ケンブリッジを巡りイギリスは3週間ほど滞在して、その後フランスへ行く。
 ニース、ボルドー、マルセイユ、パリへと巡ると、次はマドリーヌが2年ほど過ごしていたトゥールーズへも足を向ける。
 「マドリーヌは2年間、ここに住んでいたんだ」
 「へえ、ここに…」

 トゥールーズは、オレンジ色や赤色の暖色系のレンガが特徴で、別名『バラ色の都市』とも呼ばれており、医療福祉にも力を入れてる地域。
 そういえば、ヒロの父親は医者だと言ってたのを思い出す。そうか、医療関係で知り合ったのか。
 マドリーヌは私には何も教えてくれなかった。
 それもそうだな、私は教えて欲しいと言わなかったから。これが教えてと言えば、教えてくれただろうか。姉と弟の関係が少しでも身近に感じることが出来ただろうか。
 今となっては分からない。
 だけど、これだけは確かだ。トゥールーズに住んでいたマドリーヌは、日本男性と出会い子供を成した。その子は、私に懐いてくれてる。
 お姉様。私は、お姉様に言われたからではない。自分の気持ちでヒロを大事にしたいんだ。
 これだけは分かって欲しい。
 ヒロを大事にしたい。

 私に懐いてくれる、この子を可愛いと思っている。
 マドリーヌに似てるからではない。
 この子が、私を選んでくれてるからだ。
 この子にだけは嫌われたくない。

 サン=ピエール橋とヌフ橋。そしてサン=セルナン大聖堂。他、色々と見てるだけで分かってきた事がある。ここトゥールーズは移籍人が多い。
 なかでも北アフリカ出身なのだろうと思われる人が多く、次いでイギリス人にドイツ人。ここでなら、私も浮く事は無かっただろう。ドイツは、ガッシリ系の人間が多い。
 マドリーヌもそうだが、私もガッシリとは言い難い体型をしてるから、よく虐められたものだ。
 その点、ヒロなら大丈夫そうだ。

 トゥールーズに4日間ほど滞在した後、シェリーが滞在していたと言う土地へと足を向けた。
 途中、パリに寄りエッフェル塔からオルセー通りを通ってコンコルド橋を渡り広場へと向かう。
 ヒロが行きたいと言ってきた所は、”マドレーヌ寺院”だった。なんでと思ったら、「マドリーヌならぬマドレーヌという名前だよ」と言ってきたからだ。
 お姉様、ついに寺院にされちゃってるよ。

 マドレーヌ寺院からエリゼ宮へと向かい、マリ二―通りをシャンゼリゼ通りへと下る。そこから凱旋門へと向かった。凱旋門を見終わるとセーヌ川を上りドイツ方面へと帰途につくかのようだったが、目的地は国境と言っても良い位の位置にある、リール。
 パリから1時間、シャルル・ド・ゴール国際空港やディズニーランドのあるマルヌ・ラ・ヴァレから、ロンドンからもTGVが連結して停車する場所だ。
 シェリーは、こんな所で暮らしていたのか。劇場や美術館が多いが、シェリーはサッカーしたくて選んだらしい。シェリーらしいや。シェリーも連れてくれば良かったかな。
 でも、今回はヒロと男の二人旅だから我慢してもらったんだ。
 そのシェリーは一言だった。
 「行ってらっしゃい。楽しんできてね」
 それだけだったが、優しくキスしてくれたのが嬉しかった。

 一杯、お土産を買ったがどうしよう。6人の側付も各自とも買ってるので、持って貰う事は出来ない。それにヒロもお土産を買っている。まあ、配達してもらうという手もあるからな。


 ドイツを出て1ヶ月半経つと、側付入れて8人、無事にドイツに帰国した。
 出迎えたのは執事だ。
 「お帰りなさいませ」
 「ただいま。これ土産だよ」
 「ありがとうございます」

 自分の屋敷へ向かった。
 「シェリー、ただいま」
 「マルク、お帰り~」
 ハグしてキスされる。
 それが、とても心地いい。
 
 ヒロの声も聞こえてくる。
 「ただいま、お土産たくさん買ったよ~」
 「ヒロも、お帰り」

 そして、ヒロは日本に帰国した。






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あっと言う間に終わっちゃったねwwww

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