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出会うから別れがあるんだ (4) 

 一緒にくっ付いてきたアールの銀髪を黒く染めるかどうかと悩んだが、太らせることにした。
 なにしろ探し人リストに入ってるからだった。
 ドイツの病院で細長の強面顔を横に膨らませ、鋭さを感じさせていた目付きを二重にすると別人になったので、シンガポールに向かう。
 シンガポールで1年も経つと、その顔がもっと丸みを帯び、体型も筋肉の代わりに贅肉が付き腹割れが薄くなってきた。これならぷっくり顔とぷっくり腹で、十分に別人に見える。

 そんな時、シンガポールにある多国籍病院の室長をしているレイと会った。
 仕事先のボスがレイを会社に招いたらしい。
 「初めまして。 スチュワード=レイ・コウです。レイと呼んでくれると嬉しいな」
 「お会いできて嬉しいです。ウィルです」
 「アールです」

 レイはボスに向かって聞いてる。
 「ミスター、この2人はどんなだ?」
 「2人とも何でもこなすぞ。アールはそそっかしい所もあるけど、お茶目な奴だよ」
 「へえ…。ねえ2人は、ここに来る前は何をやってたの?」

 先に応じてやる。
 「探偵です」
 「これは、また…」

 ボスの声が割ってくる。
 「ウィルは調べさせると詳しく調べる。重宝してるんだ」
 「ボス、そう言って頂けると嬉しいです。ありがとうございます」

 今度はアールに聞いてる。
 「アール、君は?」

 黙ったまま、何も言わないアールは私の方を見てくる。
 もしかして助け船を必要としてるのか。
 仕方ないと思い、推測しただけの言葉を出してやる。
 「こう見えて、スポーツのコーチをしていたんです」
 「どうして君が言うの?」
 「アールは何も言わないから」

 確かにそうだね…、と苦笑して呟いてるが諦めてないみたいだ。
 「アール、君は何が得意なの?」

 アールの声を聞きたいのかと思い、アールを小突いてやる。
 「自分で言えよ」

 溜息と共に口から出た言葉は、とんでもない言葉だった。





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お、レイが登場しましたね~

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