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ぼっちのクリスマス (21) ~クリスマスの夜は。。。

事情聴取を受けて帰り着いたのは21時前。
元々、このクリスマスパーティは16時から20時までだから、妥当と言えば、妥当な時間だ。

俺はトニーから鍵を借り受けていたので、トニーの部屋に居た。
自分のパジャマと着替え一式を持って来てベッド脇に置くと、先にシャワーを浴びてベッドに横になる。トニーは何時に帰ってくるのだろう。

気が付いたら、朝だった。
新聞を見る事がないから気にも留めてなかったけど、フラットから散歩と称して近くにあるコンビニへ新聞紙を買いに行く。
第一面に、でっかく写真が載っている。
しかも、タイトルはこうだ。
 『X'masツリーの正体は?』

その内容は詳しく書かれてあったが、簡単に言うと、こういう事が書かれてあった。
 『昨夜、郊外にあるチャーチでX'masパーティーに紛れ込んだ3人を、参加者の一人が鞭でシバイていました。その鞭使いの人は鞭で、3人の服を破きSMの如く振るってました。
そして、同社のカメラマンも参加していたので、カメラで撮っていたのを載せます。
その写真が、表題の写真です。
見事な鞭捌きを披露したムッシュは、ドイツに居た時に鞭を習得したそうです。
だが、参加者たちは揃いも揃って動画を撮る事は考えても無かったみたいです。
事情聴取では、皆が口を揃えていました。”それどころではなかった”とか、”ハラハラものだった”とか。挙句の果てにはこう言ってました。”ドイツに居た時に習った、と聞いた”と。
そして、皆のスマホやiPhoneを見せて貰おうとしたら、チャーチの懺悔室に仮設されたクロークに預けていたそうで、慌てて受け取りに行ってました。
これだと撮れてたものも撮れなかっただろうと思う。なにしろ同社のカメラマンも、全てが終わってからクリスマスツリーを撮影したのだから。
途中の鞭捌き等の動画が無かったのは、本当に残念だ。
記者も見たかった…』


顔写真や名前は載らなかったが、分かる人には分かるだろうな。
そう思っていたら、フランツから電話が来た。
スライドして通話スイッチを入れると、直ぐに大声が聞こえてきた。
 『危ない事しないでっ』
 「いきなり何?」
 『ヒロト様やエドワード様にも鞭の事は言ってないのに…。もし何かあったらどうするのっ』
 「だから、何を言っ」
フランツは遮ってくる。
 『なら、昨夜は何をしてたの?』
 「昨夜はね、クリスマスパーティーに参加して楽しんでたよ」
 『嘘』
 「ほんとだよ」
 『怒らないから。お願いだから本当の事を言ってくれる?』
 「本当だって。昨日はミサから帰ってくるとクリスマスパーティーの食事作りを手伝って、夜はパーティーに参加して楽しんでたんだよ」
 『他には?』
 「してない」

フランツは動転して頭が回ってないみたいだ。
でもね、本当に、他にはしてないんだ。
温めてねとトニーに言ったのに…。
トニーは「任せろ。寝ささない」と言ってくれたくせに帰ってこないし。
俺は一人でクリスマスの夜を過ごしたんだよ。
まあ、寝ていただけなんだけど。

そのトニーは一夜明けた今も、まだ帰ってこない。
ほんっとーに意地悪なんだからあ。

トニーのバカ野郎っ!
何時だと思ってるんだよっ!
もう少ししたらお昼になるじゃないっ!






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あらら~。。。
クリスマス当日の夜、ジュンは一人で寝たのね。
トニーは何処行ったの?

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