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寂しい Merry X'mas #1~待ちくたびれ

嬉しい、嬉しいクリスマス。
今年のクリスマスケーキは何にしよう。
ホールにするか長方形にするか迷ったが、結局ホールにする。
直系28㎝のホールの型に生地を流し入れ、オーブンに入れ焼く。
その間にホイップクリームを作り、チョコレートも湯煎にかけていく。
焼きあがると型から取り出し横半分に切り、下になる生地に生クリームを塗り、縦半分に切ったイチゴを乗せていく。その上に、もう一つの生地を乗せると生クリームを塗ったくる。真ん中に一口大より二回りほど大きく生クリームを星形に描き、その周りに小さ目な生クリームをちょんちょんと8個置いていき、イチゴを一つずつ置いていく。
出来上がると、赤、青、金、銀、紫の色付きの粉砂糖を一面に軽くまぶす。そして、最後に湯煎にかけたチョコレートで文字を入れる。
 ”Merry X'mas”と。

夕食はターキーなんて食後の片付けが大変なメニューにしたくないので、簡単に出来るカレーライス。ちょっと奮発して高値のシャンパンを付けた。

もう少ししたら博人さんが帰ってくる。
この余った生クリームとイチゴをどうしよう。チョコレートは舐め取って食べるのも有りだな。
うーん…と考えあぐねた結果、何を思ったかチョコレートで人形を作った。
胸の尖りに当たる部分に生クリームをちょこんと付けイチゴを乗せる。
脚の付け根には細長く切ったイチゴを乗せ置く。
絵心の無い自分にとって、こういうのは大変な労力を要する。

顔部分は”へのへのもへじ”にし、臍の部分はイチゴのお尻部分を乗せる。
生クリームが残ってるので、口ひげを生やし、白髪にさせる。

それでも、生クリームとイチゴは残っている。
どうしてやろう、と本気で考えていた。

時計を見ると18時半を過ぎてるのに、まだ帰ってこない。
まあオペが入ると時間通りに終わらないからな。

結局、帰って来たのは21時半過ぎ。
むぅ…、遅い、遅すぎ。
リビングに入ってきた博人さんに言っていた。
 「遅かったね。何をしてたの?」
 「オペに時間掛かって」
 「終わってからでも電話しようという気は無かったの?」
 「あ…、気が付かなかった」


まったく、いい加減にして欲しいな。
待ってる身にもなってくれ。
でも、この人には通じないのは、よく分かっている。
 「友?」
 「寝る」
 「え、まだ22時になってない」
 「おやすみっ」

バタンッ!
と、リビングのドアを力強く閉めた。

クリスマスだからと浮かれていたのがバカみたいだ。
どうせ私は子供だよ。
博人さんのバカ、おたんこなす。


探しに来る気配がない。
まさか、本当に無視されているのか。
頭では分かっている。だけど、オペが終わってからでも連絡は入れられた筈だ。

そーっとキッチンに入りダイニングの方を覗き見る。
リビングも電気が消されソファに寝転がってる気配もシルエットも無い。
寝室に入ると、すっかりと寝ていた。
それを見て、何かがブチ切れた。

もう一度キッチンに戻り、余った生クリームを再度シャカシャカと泡立てホイップすると、イチゴも一緒に持って出た。チョコレートは固まってしまってるので使えない。
寝室に入ると、買って置いていたロウソクに火を灯し、ベッド脇に立て置く。
5本もあると、十分過ぎる明るさだ。
布団を捲り、博人さんのパジャマのボタンを外していく。






merry_xmas2017.jpg
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さあ、今作ではジュンの父である友明の登場作品です。
息子共々、宜しくお願い致します<(_ _)>

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