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清水朝巳の腐道中 (36) ~見つかってしまった浅海。。。

水泳のフロントに着いた朝巳は、階段を上って行く。

 「ただいまー。同窓会から帰ってきました」
 「お帰り。明日からじゃなかったのか?」
ボスだ。

 「雄吾が会いたいって」
 「え、雄吾って、まさか…」
 「私と一緒に同窓会に行ってたんだ。
危ない所も助けてくれたし、会ってあげて」

やれやれ…と言って腰を上げたボスに、朝巳は言っていた。
 「こっちじゃなく、ジムのフロントにいるから」
 「まあ、礼儀正しくなったもんだな」

そんなボスに言っていた。
 「私は入社したい子に入社パンフレット送る用意して帰るから」

ピタッと足を止め、ボスは振り返ってきた。
 「入社って…」
 「その子、ダンスが得意でね。今、ITの3年生。ダンスなら他人に教えることが出来るって言ってたよ。だからダンスもレッスンに組めば良いかな、と考えてる」
 「まさか、オファーしたのか」
 「雄吾がね。でも、彼は日本が良いって」

ははっ…。
振られ雄吾を見るのも悪くない。
ボスは笑いながらジムの方に向かった。


 「よ、雄吾。久しぶりだな」
 「話があるんだ」
 「何だ?」
 「俺は何時になったら日本に戻れるんだ?」
 「戻りたいのか?」
 「当たり前だろ。あっちは衛が居るんだ。あいつにさせて」
 「駄目だ」
 「何が?」
 「あいつは駄目だ」
 「日本に戻りてぇよぉ」
 「そんなにも日本が恋しいか?」
 「日本人は恥じらいと言うのがある。時々見せる、その恥じらい、はにかみ。
あっちに居たんじゃ、俺は枯れちまう」
 「丁度良いんでは?」
 「良くないっ」


雄吾はボスに詰め寄る。
 「今回、あいつと一緒に3日間居た。
その間、あいつは何回、危ない目にあったか」
 「お前、まさか…」
 「俺に日本戻ってくるなと言うなら、あいつを日本から掻っ攫うぞ」

ボスは溜息を吐いて応じてくる。
 「当面は無理だ」
 「なら、いつかは良いんだな」
 「人事と経理の後が居ないんだよ」
 「うーん…」
 「雄吾の言いたい事は分かった。でもな、本人の気持ちも大事だ」
 「あいつはニューヨークに居た頃とは違い、危機感が無くなってるんだ」
 「まあ、日本は緩い国だからな」
 「それに、あいつはストーキングされてる」
 「何っ」

雄吾は受付から死角になってる柱を指差す。
 「その柱の向こうにいる奴にな」


受付近くに居た輝は駆け寄る。
気が付くのが遅れた浅海は逃げきれずに捕まってしまった。








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見つかってしまった浅海。。。
こそこそしてるから余計に怪しまれるんだよね
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