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清水朝巳の腐道中 (26) ~ソフト性描写あります。注禁ではありません。

※ソフトキス※


トントン。

ノックするが応えが無い。
もう一度、今度は強めにノックしてやる。

トントントンッ。

ふむ、無視ですか。
それならば、もう一度。

ドンドンドンッ!

ふむ、これでも無視か。
いい度胸だ。

腹に力を入れて声を張り上げる。
 「居るんだろ。警察呼ばれたくなきゃ、出てこいっ」


この声。
 「雄吾、た」
またキスされた。


 「おらあー」

ドーンッ!と音がした。
体当たりしたみたいだ。

 「いてて…、さすが国際ホテル。ガードが固いぜ」


冗談じゃない。
これ以上、騒がれたら困る。
そう思ったから、浅海は朝巳の身体の上から下りて、入り口のドアを開けに行ったのだ。
チェーンを掛けたままドアを開けてやる。
 「ちょっと煩いよ。いい加減にしてくれる?」
 「それは、こっちの台詞だ。返してもらう」
 「何の事?それに、その状態で入れるならどうぞ」

舐めんなよ。
そう言って雄吾は裏技を使った。
そう、目の前でチェーンを外したのだ。

 「な…」

壊す事もなく外した。
その一部始終を見てたのに、まだ信じられなかった。



 「雄吾っ」
 「な、なんだ、そっ…」

ベッドの方へ振り向くと、2人は抱き合ってキスしていた。

雄吾と呼ばれた人は、清水さんの背を優しく擦ったり叩いたりしている。



雄吾に触れ、雄吾の温もりを感じて朝巳は安心していた。
ん…。
やっぱり雄吾が一番安心できる。
このまま、もう少し。
もう少しだけ…。








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やっと解放された朝巳は、今度は雄吾へ。
自分からキス。。。

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