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清水朝巳の腐道中 (20) ~朝巳、襲われる

トイレから出ると誰かに腕を掴まれ、壁に押し付けられた。
だけど、その気はまるで無いので股間を蹴り上げてやる。

まったく…。
 「伍代君、諦めが悪いよ」

そう言ったのに、席に戻ると伍代君は飲んでいる。
え、あれ…?
さっきの人は誰だったのだろう。

ふと見ると、雄吾は水割りを飲んでいる。
 「人には飲むなと言っておきながら」
 「飲みたい気分になったから」


一次会がお開きになると、雄吾は腕を引っ張ってサッサと店の入り口に向かってくれる。
 「え、どうしたの?」

その雄吾は店員に話し掛けている。
 「赤のワインとウイスキーと持ち帰り3人前を頼んでいた者ですが」
 「はい、お待ちください」


その言葉を聞き、驚いた。
 「いつの間に…」
 「部屋飲みだからな」
 「分かってるよ」

店員の声が聞こえてきた。
 「お待たせいたしました」
 「ありがとね」
 「こちらこそ、ありがとうございました」


外に出て行こうとするが、金を払わないと、と思い言っていた。
 「待って、雄吾。お金は?」
 「良いんだよ、なにしろ飲み放題なんだから」
いや、良くないだろ。
何かが違うような気がするのだけど、雄吾のしてやったりな表情を見て分かった。
 「もしかして、伍代君?」
 「あたーりー。それと例の虐めっ子5人も含めて、6人にな」

まったく、雄吾らしいなあ。



やっとトイレから出てきた浅海は、思いっきり反撃を食らったのは自分が何も言わず黙っていたからだと自覚していた。
うー…、しかし強い蹴りだったな。

すると、腕を引っ張られて店から出ようとしている2人を目にした。
あ、もうお開きか。
二次会は何処なんだろう。



すると声が聞こえてきた。
 「あ、あのヤロー…」
 「どした?」
 「あんの、チャラ男がー」
 「だからどうしたって聞いてるんだよ」
 「清水を何処に連れてったー」

 「店ん中で喚くなよ」
 「諦めたんじゃなかったのか」
 「諦めてないっ」

 「告って振られたんだろ」
 「だけど」

 「はいはい、そこ煩いよ。二次会行く人、外に出て。女子はどうする?」

 「行かないみたいだな。それじゃ男衆、行くぞ」
 「うー…」
 「伍代も。ヤケ酒、ヤケ歌に付き合ってやるよ」

誰かが電話しているみたいだ。
 「うん…。うん、分かった。それじゃ元気で」
iPhoneをポケットに入れながら言ってくる。
 「清水君、明日帰るって」
 「えー…」
 「嘘だろ」
 「あれだけの為に来たのか?」
 「ねえ、安藤君。雄吾君は?」
 「一緒に来たのだから、一緒に帰るんじゃないかな…」



それを聞いた浅海は納得した。
なるほど二次会はパスしてホテルに戻ったという事だな。








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朝巳、襲われてますね。。。

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2 Comments

ますみ  

No title

スポーツやってる人間を襲うなら、もうちょっと酔わさないと。( ̄m ̄〃)ぷぷっ!

歩ける程度で良かったね、浅海サン。
それにしても、都合よく情報が手に入るのは日ごろの行いのせい・・・?
(きっと違う

2017/12/01 (Fri) 00:32 | REPLY |   

あさみ  

Re: No title

ますみさんへ

> スポーツやってる人間を襲うなら、もうちょっと酔わさないと。( ̄m ̄〃)ぷぷっ!
「いや、結構なスピードで飲んでいたから大丈夫かなと思ったけど、無理でした…」by浅海

宇都宮で分かってた筈なのに、頭から抜けてたみたいです。


> それにしても、都合よく情報が手に入るのは日ごろの行いのせい・・・?
> (きっと違う

「そうですっ!日頃から見ているのですよ。でないと情報入らないですからね」by浅海

この浅海君は、自分がストーカーだと自覚ないですからね(^_^;)
困ったものです……



2017/12/02 (Sat) 00:19 | REPLY |   

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