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清水朝巳の腐道中 (18) ~同窓会 in 倉敷


同窓会の場所は、駅前に近い焼肉屋だった。
自己紹介しないと思い出せないかもな。
雄吾が店員に卒業中学校の名前を出したら、奥に案内された。
 「よお、久しぶり。中学の同窓って、ここで良いんだよな」
 「誰?」
 「雄吾だよ。俺は昨日まで知らなかったぜ」

複数の声が応じてくる。
 「おー、久しぶり」
 「元気かあ?」
女子の声も聞こえてくる。
 「えー、雄吾君?」
 「すっごいイケメンになったねえ」
それに応えてやる。
 「そりゃあ、恋してるからな」
 「相変わらずよねえ」


出入り口に近い端っこに朝巳が座ったので、その左隣に雄吾は座った。
 「なに、そんな端っこに座るんだ。こっち来いよ」
その言葉と同時に、
 「一人3,500円な」という言葉が被ってきた。
その声に応じていた。
 「あ、前払いか」
 「そうだよ」
 
 「朝巳、俺に3,500円頂戴。諭吉出すから」
 「うん、良いよ」

朝巳は誰かと話をしたいわけでは無いので、左隣に雄吾が座ってるから、話し相手は雄吾で十分だった。同窓会の雰囲気を感じられるだけで良いんだ。
だから喋りは雄吾に任せて、飲み食いしていた。



テーブルの向かいの人が声を掛けてきた。
 「もしかして、清水…」
 「は~い、志水君でーす」
 「違う。チャラ男の、お前じゃない」

え、私の事?
でも焼肉を頬張っていたので無視していたら、もう一度声が掛かる。
 「清水だろ?俺だよ、伍代(ごだい)。出席番号、お前の一つ前だった」
そこで思い出した。
 「あー、伍代君」
 「本当に覚えてる?」
 「うん」

嫌な思いしかない。
伍代君を中心として6人の男子に毎日の様に虐められていた。
よりにもよって、目の前に座ってるのがこいつだなんて。

雄吾の声が聞こえてくる。
 「この歳になっても、伍代君は虐めっ子ですか?」
 「酷い言われようだなあ。今だから言うけどさ、あの頃は清水の事が好きだったんだ」

ぐっ…。
思わずムセてしまった。

ぐふっ、ごほっ…。

雄吾の手が、優しく背中をさすってくれる。
 「大丈夫か?」
 「聞き慣れない言葉を聞いた」
 「俺も、自分の耳が信じられない」

伍代はお構いなく喋ってくれる。
 「あの5人は何とも思ってないだろうが、俺は清水と仲良くしたかったんだ」
 「だからって、やり過ぎだろ」
 「今では、そう思ってるよ」

すると伍代君は言い難そうに言ってきた。
 「清水は、今でも…、そいつと仲良しなんだな」
 「何が言いたい?」
 「他に友人を作ろうとしなかった。今でも、そうなのか?」
 「今は」
 「雄吾、何も言わなくて良い」


伍代君は、とんでもない事を言ってきた。
 「2人仲良く県外の高校へ行ってたらしいな。
お前等はデキてる、と噂になっていた」







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伍代君という男子が出てきましたね~
しかも、何ですか、その言葉は。。。
朝巳と雄吾がデキてると??

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