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清水朝巳の腐道中 (17) ~再度、ストーカーが始まる

最後の演目である吹奏楽部による演奏を聴き終わった朝巳は、ご機嫌だ。

 「ああ、最高っ!素晴らしかったね」
 「ほんとに、イイ顔するなあ」
 「そりゃ、沢山の腐に会えたし、最後の吹奏楽なんて、本当に素晴らしかった。
まさか雄吾も吹奏楽だなんて意外だったけどね」
 「16時前には全部が終わって吹奏楽しか無いんだから」

駅に着くまで、朝巳のご機嫌声は続く。
 「名古屋で泊まろうか」
 「そうだな」
 「で、明日は名神で大阪入りしようよ」
 「最短距離だな」
 「ふふ、雄吾と二人旅だなんて久しぶりだな」
 「今夜は酒無しで寝るからな」
 「はーい」


名古屋のホテルで泊まった2人は、翌日の朝早く大阪に向かった。
梅田に着くと、立ち食いコーナーに行き朝食メニューを食べる。
壁に貼り付けられてる時刻表を見たのか、雄吾は言ってきた。
 「大阪から快速があるぞ」
 「それ乗ろうよ」
 「まったく、なんでお前には連絡があって、俺には無かったんだろ…」
 「まだ言ってるの?」
 「幹事は誰だ?」
 「聞いてどうするの?」
 「俺も行きたいから、連れて行くと言っとけ」
 「幹事は安藤君だよ。じゃあ、言っとく」

雄吾は思い出そうとしてるのか、安藤…、安藤…と呟いてる。
思い出したのか、こう言ってきた。
 「ああ、思い出した。安藤って、お前の初恋の奴か」
 「わー、わー、わー」
 「なるほどな。初恋の奴に会いたくて行くのか」
 「違うっ」
 「まあ、顔を真っ赤にしちゃって」
 「ちが」
 「はいはい、その代り一次会だけな」
 「なんで一次会だけなの?」
 「そりゃ中学の同窓会だなんて近況報告するだけだろ。それに、お前虐められてたくせに行く気になったのは初恋の奴が幹事だから。違うか?」

その言葉に苦笑していた。
 「痛い所をツイてくるね」
 「忘れてなきゃ良い」
 「じゃあ、二次会は雄吾と飲みだね」
 「部屋飲みな」
 「部屋?」
 「そう、部屋飲み。お前さんザルだから酒買ってホテルで飲む」
 「言われてしまったか…」
 「先手は打たんとな」
 「そっちこそザルのくせに」

雄吾は笑って返す。
 「お前ほどじゃない」
 「はいはい、そういう事にしといてあげるよ」

 
倉敷の国際ホテルのツインにチェックインした2人は、同窓会の会場に徒歩で向かう。
 「俺の事、言ったか?」
 「言ったよ。一人3,500円だって」
 「飲み過ぎるなよ」
 「分かってるよ。ホテルに戻ってから飲むから」
 「それで良し」




国際ホテルから出て行くのを見かけた志水浅海は尾行していた。
 「いつの間に、ここに…」
まあ良い。
やっと見つけた。
それに同じホテルだからな。
今度こそは逃がさない。







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やっと出会えた。
再度、ストーカー発動ですww

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