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清水朝巳の腐道中 (16) ~雄吾の愚痴…

※雄吾Side part3※


ダンスサークルの子と別れて、雄吾は学内を見て回っていた。
へえ、日本の大学って窮屈な感じかと思っていたのだが、地域にもよりけりなんだな。
高校卒業して、すぐNYの大学に行ったからなあ。

すると、英会話サークルによる演劇をやっている小ホールに着いた。
聞き耳を立ててると『ロミオとジュリエット』の男バージョンをしているみたいだ。

へえ、綺麗な発音でゆっくりと喋るんだな。
これだと通訳も必要ないし意味も分かるから、大勢の人が入ってるだろうな。

そう思い中に入ると、人はまばらだった。
居ないよりはマシだ。


少し聞いてるとコメディな内容になってる。
あれ、ロミジュリって悲恋な物語だった筈。
もしかしてウケを狙ってるのか。
他の人に笑みがないのは意味が分からないのかな。

観衆の方を見つめてると、半数はサクラだと気が付いた。
これは失敗した。
次に行こう。



大学の敷地内を一通り見て回った雄吾はiPhoneの時計に目をやる。
もう少しで16時前だ。

ん、何か着てる。

LINEを起動させると、朝巳からだ。
こう書かれてある。
 【昼飯を食べた場所で吹奏楽の演奏があるから、それを聴いてから正門に行く。
だから10分位、送れるかも】

思わず声に出ていた。
 「えー…、16時半つったの誰だよ」
まあ駅まで10分も掛からないから良いけど。

 【了解】と返してiPhoneをバッグの中に戻した。


吹奏楽か。
朝巳らしいチョイスだな。
俺らしいチョイスと言えば…、何があるかな。
そう思いパンフレットを広げ見る。


全てのプログラムは15時40分に終わり、16時からの吹奏楽に誘っている。

誘われてやるか。
オーケストラとは違って寝る心配はないからな。







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雄吾も人間。
ドタキャン紛いな事には、愚痴りたくなりますよねww

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