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清水朝巳の腐道中 (10) ~アーチェリー部にて~

※朝巳Side part4※

次々と教室を見て回る。

火の近くに居ると熱いのか、肩口まで袖捲りしている男子が居た。
なにやら教室内で焼き鳥を焼いている。
美味しそうな匂いがしたので、3本買ってパクつく。
 「ん、うんまい。ビールが欲しい」
 「ありがとうございます。ビールは無いけど、麦茶をどうぞ」
 「ありがとう」

高校生だからアルコールは置かないよね。

他にも、修学旅行に行った写真を展示している教室もある。
へえ、この学校では修学旅行は海外か。
しかも、スペインやイタリアの欧州。
その写真を眺め終わると、次の教室へと移動する。
部活の写真を展示してある。
あ、水泳部は14時から15時半まで見学できるみたいだ。
よし、行ってみるか。
プールの場所をパンフレットで確認する。

その道中で、色々な部の見学や体験が出来るみたいだ。
たまには違う部にしようかな。
そう思ってると、タンッ!と音が聞こえてきたので、その音がする方へ行ってみる。


そこはアーチェリー部だった。
ターゲットとなる的を真剣な眼差しで見つめている男子。

ヒュッ!と空を切る音がしたと思ったら、次の瞬間はタンッ!と当たる音が聞こえてきた。

的の赤く塗られた所。
そこは矢が当たった箇所はド真ん中だ。
カッコイイ。

でも、的を外す人もいるわけで、先程真ん中に決めた人が、違う男子に近付いて行く。
 「こら、壁に突き刺してどうするんだ」
 「どうして壁になるのですかね?先輩、教えて下さい」
 「肩の力を抜いて、ブレない様に。しっかり構え持つ」

「はい、もう一度」と言われ、その子は構えた。
私の方から見ても、その構え方だと無理だと分かる。
揺れてるのだ。

先程の男子は耳元で何か言ってるのか。
耳まで真っ赤になった後輩君は一瞬だがビクついて矢を放った。

タンッ!

見ると、真ん中ではないが的の白い部分に当たっている。
 「やれば出来るじゃないか」

後輩君は耳を押さえてる。
 「せ、先輩が、あんな…、あんな事をっ」
 「お蔭でBの所に当たった。次は真ん中のAに当たる様に頑張れよ」
 「だからって、さっきの様に耳に息を吹きかけないでっ」


わははっ…と笑いながら先輩は言っていた。
 「感じやすいんだな。それなら、ここは」
 「止めてー、触るのも無しですっ」

先輩の意地悪っ。
後輩君の顔は真っ赤になっていた。




そんな可愛い腐に癒され満足している朝巳は、次の部へと向かった。






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アーチェリーって、難しいんですよね。
した事あるから分かるけど、耳に息を吹きかける様な真似は、皆さん、しないで下さい。

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