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「夏」と言えば。。。 (5)

忍び足で近くまで行く。
エドが居るのが視界に入った。
なるほど、エドは終わったのか。

もしかして、友に言ってくれたのかな。
可能性は無きにしも非ずだ。

先にエドを拉致った。
驚いたエドは、私の顔を見て安心していた。
 「どした?」
 「友に何か言ったのか?」
 「いや、言う気もないからな」

それなら安心だ。
そう思ってたら、エドに言われた。
 「それよりも、ユタカは銀髪女性と他人の目を阻むことなく楽しんでるぞ」
 「え・・・」

ほら、と言われ指差された方を見てみる。

たしかに事後の余韻を楽しんでるみたいだ。
見ていると、二回戦目に入ったみたいだ。
自分の腹の上に銀髪ロン毛の女性を寝転がせたまま、その髪を優しく触っている。
 「へえ、あいつも男になったという事だな」と、博人は思わず言ってしまった言葉に、
 「でも、なんで下になってるんだろう?」と、エドは疑問に思ったみたいだ。
 「腹上位の方が良いという女性だったり」
 「ああ、自分の思い通りにしたいと思う女性は居るからな」


2人してニヤついていた。
その時に、友が側に近寄ってきた。
 「たしか留守番するって言ってたよね。何処に行ってたの?」
 「だって、あいつが留守番するからって言ったから」
溜息吐いて友明は呟いた。
 「なるほど、たしかに目の前でされると嫌だよね」

だけど…。

思わず叩いていた。

パシッ!!


 「え、何で?」
頬を叩かれた博人はキョトンとしていた。

後ろを向いた友明から意外な言葉を聞いた。 
 「浮気者」
 「誰が?」
 「博人さんが」
 「先に、友がサッサと海に入って行くからだろ」
 「だって…」
 「だってじゃなく、言わないと分からないよ」
 
耳まで赤くなっている友明を見るのは久しぶりだ。
 「友」
 「いつまで、そういう恰好してるのっ」

それを聞いて気が付いた、裸体の下半身にタオルを巻いたままだ。
しかし、今は、その巻いたタオルが風に揺られ揺れているので、見え隠れしているのだ。
 「友明」
 「そりゃね、私は不甲斐ない所があるかも知れない。
だけど、一応…、そ、その…、恋人としては…」
 
私の方を向いた友明の口から発せられた、その言葉と表情にヤられた。
持っていた紙袋から取り出し、友明の身体にくっ付けてやる。
 「え、なに…」

パパパッと手際よく着せてやる。
するとエドが驚いた声を出してきた。
 「え、この姿って…」
 「ん、知ってる?」
 「あそこで、音楽フェスに会場の一部を貸してた時…。マルクが、やたらとボディタッチしてた女性じゃないか?」
 「そうだよ。友が女装してたんだ」
 「はあ?」

私も、正体を知った時は驚いたけどね…。

友明は私を睨んでるのか。
 「もしかして…」
 「うん。やっぱり、あの女性は友明だな」
 「なんで、こんな格好をっ」
 「シッ。大声を出すと皆にバレる」

おっ、と。
片手で口元を押さえた友明の姿。
何も言わなければ女性だ。


茶色のロン毛ウィッグを被せて、そのまま友明を連れて先にドロンした。
行先は、クソ爺が生前分与で孫に分けた別荘のうちの一つ。
そう、自分の持ち物になったスイスの別荘だ。


皆の寝床は、マルセイユにあるエドの別荘だから問題ない。

VIP乗り場に乗り着けてある自分のクルーザーに乗り込むと、間髪を入れずに運転手がクルーザーを出した。
友明は驚いてるみたいだ。
 「え、何…」
 「大丈夫だよ」
 「でも」
 「私と一緒に乗ってきた人は女性だと思ってるから」
 「何処行くの?」
 「私の別荘」
 「べっ…」
 「財産分与で貰ったんだ」

ああ、そういや財閥の御曹司だよな…。
という呟きが聞こえてきた。
クルーザーだと10分ほどで着くので、到着してからだ

 「風が強いが、大丈夫か?」
 「うん、気持ち良い」
本当に気持ちよさそうな表情をして、茶色の髪は風に吹かれるままになびいてる。







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エドと博人は、二人揃って何をしてたのやらですね(;・∀・)

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