FC2ブログ

あの夜の約束 (13)※ソフトな性表現あります※

※優視点の性表現あります※


卒業式が終わり、双子の兄の隆一は区内へ引っ越す為、荷作りに精を出す。
弟の健志はカナダへ行く為、フランス語とドイツ語の集中勉強だ。

ある日、俺は隆一先輩に声を掛けられた。
 「優、暇でしょ。ちょっと付き合って」

そりゃ春休みに入ったからね、暇と言えば暇だよ。


隆一先輩は俺の手を引っ張り、電車に乗る。
不安を感じたのか、優は聞いていた。
 「何処に行くの?」
 「俺、4月から大学生なんだ」
 「おめでとうございます」
 「ありがとう。で、4月から住むマンションに行くんだ」
 「俺も?」
 「そうだよ。話しがしたいからね」


特急電車で20分後に降り、駅から歩く事10分ぐらいでマンションに着いた。
 「へえ、立派なマンションですね」
 「ありがとう。でも、家賃は安いんだよ」
 「いくら位するの?」
 「1LDKで5万円だよ」
 「1LDKで5万って安い方なの?」
 「そうだよ、学生対象の所だから。さあ、着いたよ。どうぞ」



部屋の中に入ると、家具が置かれてある。
 「家が広かったから狭く感じるのだけど、普通なんだって」
 「へー…」

はい、このクッション使って。
そう言われ手渡されたクッションに座る。
 「あのね、優。俺は優の事をずっと狙ってたんだ」
 「狙うって何を?」
 「最初は、優が高校生になったら手を出す、と決めてた。だけど勉強が大変で忙しくて。
それなら、大学に入ったら、と思い改めたんだ」
 「何を?」
 
 「俺は、優が好きだよ」
 「お、俺…」
思わず距離を取ってしまう。

 「いつも健志が邪魔してくれてた。だけど、あいつは8月になるとカナダへ行く。
ずっと優の事を見てたんだ。
なに逃げてるの?逃がさないよ」

にこっと微笑んだ隆一先輩は、俺を押し倒してくれる。
 「りゅ、隆一先輩…」
 「先輩は止めて。隆一さんと呼んで欲しい」
 「でも、先輩と呼ぶ様にって…」
 「うん。あの時はそう言ったよ。でも、これからは違う。
離さないよ、優」


そう言うと、隆一は唇を覆ってきた。
舌をねじ込んでくる。
 「っ…」
 (やだっ。健志さん、助けてっ)

 「怖くないよ。優しくしてあげるからね」
 「や、だ…」

 「優。やっと、やっと俺のモノになった…」
隆一は嬉しそうな表情をしている。
反対に優は今にも泣きだしそうな表情だ。

 「い、や・・、いやだー…」






にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL小説へ
にほんブログ村


今度は、健志の片割れの隆一、ですか・・・
関連記事

0 Comments

Leave a comment